- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101500515
感想・レビュー・書評
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新潮文庫で読んだんだけど、表題の2作の他に「前途なほ」「をぢさんの話」「夕張の宿」「朴歯の下駄」「メフィスト」が収められていました。
どれも太宰治さんちっくな感じだった。
最後の「メフィスト」を読んだら、小山さんは太宰さんの弟子みたいなポジションの人だったみたいだね。
太宰一家が疎開した後、三鷹の家で留守番をしたりしていたようだし…。
太宰さんよりちょっと文体が細い感じで、秋の気配を感じる頃の湖の夕暮れみたいなムードのお話を書く人でした。 -
古書価高騰してたので、図書館で。「朴歯の下駄」「落穂拾い」を読んだ。「朴歯…」は、月給取りの月給をはいったばかりの初々しい芸伎につぎこんで、一度東京から出奔し、戻って来て、また新聞配達の給料を、芸伎としてこなれてきた彼女につぎこんで、ある日、水揚げされたと知って、呆然としてしまう話し。「落穂…」はビブリア古書堂でとりあげられて全部読んでみたくなったけど、取り上げられてた話しは、みじかいお話のさらに何分の一かだった。とりとめもない随想をよじあわせたような。
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「をぢさんの話」は国宝
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「前途なほ」「夕張の宿」がよい。「メフィスト」は落ち着かなかったけれど、こういう調子のも全集には入っているかどうか、楽しみ。