おまえのすべてが燃え上がる (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 439
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800974

感想・レビュー・書評

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  • 最初は主人公のガサツさ・優柔不断さに共感できず、うーん…と思っていたのだけど、最後にはまんまとちょっと感動させられてしまいました。
    テンポがよく、大部分がドタバタしています。

    気になるのが、帯。
    内容と合っていない気がするなぁ。

  •  『知らない映画の~』『砕け散るところを~』に続く新潮文庫nexでの第3弾。それなりに重い幼少時代の設定があり、愛人生活を経て貧乏フリーターをしている「信濃」と、高校以来の幼馴染「醍醐」の話。

     主人公「信濃」は人との距離の取り方がやや不得手のようで、それは親友?の「醍醐」であっても例外ではない。彼女が辛いときに現れる弟の「睦月」の存在は、かえって彼女のいびつさ、求めているものを際立たせる。
     主人公たちの設定や仕掛けは結構食傷的な感じもするが、ネガティブで不器用な独白には共感するとこがないでもない。

  • 主人公の性格と同じようにスピード感のある文体で物語は進んでいく。重い内容もスラスラと読めた。

    一般によくある小説とは違った構成だった。起承転結というよりは、月日の流れをそのまま書いたようだった。そのため、可笑しなシーンから急にシリアスになったりと忙しかった。明るさと暗さの対比が余計に辛かった。読めない展開はワクワクしながら読めた。ラストは予想外で、個人的には好みだった。伏線はあまりないと決めつけ読んでいたら、しっかりと張り巡らされていた。猛スピードで進み一見雑のように思われるストーリーが、実はよく練られていたもので、そのチグハグがまた面白かった。

    登場人物のキャラクターはわかりやすく、魅力的だった。主人公は自分のことをすごく卑下していたけど、辛い過去を抱えていても真っ直ぐに懸命に生きる彼女は美しいと思った。


    「ずっと傍にいて、消えることはない。だから安心して忘れていてくれ。」

  • 包丁を持った正妻に踏み込まれ
    愛人の座を失った「信濃」26歳。

    キックボクシングクラブの受付でバイトしながら
    どん底生活を送っている。

    そこに現れた弟とモト彼

    潜って沈んでどん底まで落ちて
    呪縛をはねのけ必死に生きていく。

    なんだか回り道しすぎだな。。

  • 出てくるキャラがみんな素敵!!
    白鳥さんも青葉さんもめっちゃ好き!睦月、なんとなくわかってたけど、素敵な存在。
    いつもセリフが漫画みたいな小説やけど、心がホッコリする内容で好きやった。

    転職して間もないしヘロヘロやってるから本読む機会が減ったけど…やっぱり本は元気くれる!!!

  • すごい人生だった。誰もが。人生のレールにうまく乗れなくてちょっと苦しんでいる自分にもチクリとくる部分はあるけれど、でもそれでも落伍者ではないんだと思わせてくれる、優しい本でもあった。

  • 学級文庫に置いてあった本
    表紙で選んでしまった
    読んでいて前半の部分で自暴自棄になっている信濃の言葉今の自分にで刺さるフレーズがたくさんあった。
    2つに分けると信濃と醍醐の話、信濃のその後の話、みたいな感じに分けられるけど、途中いきなり話が変わりすぎて内容がわからなくなった。結局睦月は信濃の中の幻ってことであっているのか、?26歳のときの信濃と醍醐が上手く行ってればよかったのにってかなり思う。

  • 読んでいて苦しかった。信濃と醍醐の生き方や考え方が切なくてさみしくて切なかった。でも最終的には再生してしあわせな未来を紡いでくれてよかった。独白が切々としすぎていて痛々しかった。弟がうつくしかった…

  • うーん。結構長い人生の話なのに、なんだかさらーっとしてる感じだった。浅いのかな?会話は笑えるところもあったけど。特に後半は走馬燈のように終わっていった。

  • 26歳のバイトの女性が主人公の長編小説。元恋人や家族との関係の中で物語が進行していく。キックボクシングのシーンは迫力があった。

著者プロフィール

作家

「2023年 『心臓の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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