海からの贈物 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.87
  • (156)
  • (116)
  • (142)
  • (22)
  • (10)
本棚登録 : 1837
感想 : 177
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102046012

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何を隠そう、大好きな小説シリーズの「フラッタ・リンツ・ライフ」の引用文だったので手にした本だ。
    読み始めるとどんどん作者の鋭い観察眼とまさに今流行りの「断捨離」のような考え方に惹き付けられていく。今から100年以上前に生まれたのに、彼女の考え方や生き方は、今でも通用するのではないかと思えたし、見習いたいとも思った。
    海辺での短い滞在で感じたことを書き記したエッセイというべきか。特に結婚後の女性の生き方やひとりの時間の勧めなどをメインに書かれている印象だった。ハッとさせられる言葉も多く、心が荒ぶる時に読みたい本だ。もし、将来、結婚できたり子供ができたりすることが億が一あったら、ぜひとも読み返してみたい。

  • 再読。

    ひとときの浜辺での生活。

    簡素な生活について書かれた最初の一編『ほら貝』が大好きで、
    大好きなんだけど・・・何故か読んでると大変気持ちよく寝てしまい・・・(笑)
    (また、天気の良い昼間、日差しが差し込む中寝っ転がって読むのが最高)
    ほら貝から中々進まず何年もかけて読みました!

    一度サクサクっと読んで終わり、という種類の本でも無いので、
    旅行に持って行って読み返したり、
    この本を読みながら眠るのは大変気持ちが良いので、是非一度試されることをお勧めします。

    なので表紙の写真や紙質、文庫という形態、
    この形態の紙の本である、という事にも意味のある一冊。

  • 然るべきとき、必ず再読。きっと勇気が湧きおこり、ライフポイントは満タンになる。

  • 会社辞めた記念に同僚から頂いた本。それを西表島の浜辺で読む、というこのうえないシチュエーション(笑)もあり、かなり染みた。女の人生(強調するわりに女に限らない感じもしたけど)どうあるべきか、貝に託してつづる言葉が、シンプルなんだけど深い。

  • 書店のポップに踊らされて立ち読みしてみたら珍しく当たりでした。

  • 人生が貝にたとえて書かれている点が面白い。聞いたこともない貝の名前ばかりで、調べながら読み進めました。かなり読みづらい文章ではありますが、現代の我々でも頷いてしまうような内容でした。


  • 20230616

    日々いろんなことに追われている現代人に原点への回帰を訴えているように感じた。

    深呼吸する余裕さえない今必要なのは、
    やっぱり自分と向き合う時間。

    余白があるから輝けるものがある、という視点にはとても納得。
    手放せるものは手放して、
    大切にするコト、モノを中心に生きたい。

    愛や夫婦の在り方にも言及されていたのも興味深い。子どもができてからの夫婦2人っきりの時間は大切ってよく聞いていたけど、本当にその通りだね。夫婦って、いろんなライフイベントを経て、関係性も変化するけど、2人を繋ぎ止める何かが常に存在していて、それを持続させるんだろうな。


    愛というのは、互いに相手の顔を眺め合ってるのではなくて。同じ方向に二人で一緒に眼を向ける
    という言葉が響く。
    2人の間の愛にとどまらず、やはり同じ目的意識、ゴールを見据えたチームでいたい。


  • 妻や母という役割から離れ、浜辺で過ごした日々。海や貝殻は教えてくれる。人はみな孤独であることを。一人になって内側に向かう時間の大切さを。人との関係性は変化していくことを。精神的な豊かさや自由が、人間の幸せにとっていかに大切かを示す素敵な本だった。

  • 海から、恋人〜夫婦の在り方を学ぶ興味深い本
    海、行きたい……

  • 内省からくる普遍性か

全177件中 21 - 30件を表示

アン・モロウ・リンドバーグの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×