- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102054017
感想・レビュー・書評
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美しすぎる心では生き抜けないこの世の中に対して訴えかけるような作品ってイメージ。
ネロがみっともなくてもなんとか生き延びようとしていたら死ぬこともなかったのにってやるせない気持ちになったけど、それができない誇り高いネロは天国でこそ幸せになるのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貧乏であるが故に選ぶことを許されない切なさと、それでも失われない高潔さに感涙。ただ、15 歳であの結末はどうなのだろうかと、考えてしまわなくもない。
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村岡花子の訳が素晴らしい。
「パトラシエの胸に大きな愛が目覚めた。それは命あるかぎり一度もゆるがなかった。」 -
「フランダースの犬」は、昔見たアニメがよくできていた。犬種が違ってるようだ。純真な少年の悲話。「ニュールンベルクのストーブ」も少年物。初めて読んだ。こちらはハッピーエンド。2018.7.19
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パトラッシュの健気さに感動。
ストーリーは知らなかったが(ラストシーンだけはなんとなく知っていたが)ネロが思っていたより年齢が上だったので、なんとかならなかったのか・・・という気持ちが先だって純粋に感動できなかった。 -
アニメで知っているという人がほとんどではないでしょうか。みんな大好き世界名作劇場の栄えある第一作目です。涙なしには見ることができない作品として有名ですね。
ベルギーのフランデーレン地方が舞台の作品ですが、作者はイギリス人です。
日本で初めて翻訳された時にネロの名前が清(きよし)、パトラッシュは斑(ぶち)だったということは有名ですが、原作ではネロが15歳の美少年だということはご存知でしたか?
原作ももちろん泣けますよ!
(院生アルバイト/2014年度夏展示) -
(2014.09.30読了)(2007.07.20購入)
NHK朝ドラの「花子とアン」の放映が終了したので、村岡花子訳の作品を読もうと探したら、手元にこの本があったので読んでみました。
1954年の初版ですので、当時の翻訳としては、読みやすいのではないでしょうか。
一冊全部が、「フランダースの犬」(60頁)ではなく、「ニュールンベルクのストーブ」(90頁)という作品も収録されています。
「フランダースの犬」という作品は、アニメにもなっているようなのですが、ちゃんと見たことがないし、本を読んだこともありませんでしたので、気にはなっていました。
やっと読むことができて、やれやれです。
【目次】
フランダースの犬
ニュールンベルクのストーブ
解説 村岡花子
二つの作品とも、少年が主人公で、優れた芸術作品にあこがれて、自分もそのような作品を制作したいと思っているところは共通しています。
「フランダースの犬」では、あと一日生き延びることができれば、夢の実現が可能だったのにというところで、亡くなってしまうという悲劇的幕切れとなっています。
「ニュールンベルクのストーブ」は、どうなることかというハラハラドキドキの後に、少年の願いが聞き届けられるという、嬉しい結末になっています。
「フランダースの犬」に登場する芸術作品は、ルーベンスの「十字架にかけられるキリスト」「十字架からおろされるキリスト」です。教会にあるのですが、観覧料を支払わないと見ることができません。
登場するのは、ジェハン・ダース老人、ニコラス(ネロ)、犬のパトラシエ、アロア、コゼツ、といったところです。
「ニュールンベルクのストーブ」に登場する芸術作品は、ニュールンベルクの陶工オーガスチン・ヒルシュフォーゲルの制作したストーブです。ルーベンスは知っていますが、ヒルシュフォーゲルさんは、残念ながら知りません。1532年制作のストーブということなので、16世紀の人ということのようです。
主人公は、オーガスト・ストレーラという少年です。父の名前は、カール・ストレーラ。
●アントワープ(26頁)
ルーベンスなしでは、アントワープはどうであろうか? 波止場で取引をする商人の他は、だれ一人見むきもしないきたない、陰気なごみごみした市場にすぎないのだ。ルーベンスあってこそ、この地は全世界の人々にその名を尊ばれ、聖なる地となり、美術の神が生誕したベツレヘムであり、美術の神が死して横たわるゴルゴタの丘となったのである。
☆関連図書(既読)
「赤毛のアン」モンゴメリー著・白柳美彦訳、ポプラ社文庫、1978.10.
「小公子」バーネット著・村岡花子訳、講談社、1987.09.21
「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理著、マガジンハウス、2008.06.05
(2014年10月3日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
たぐいまれな絵の才能をもつ少年ネロが、戦争で足を負傷した貧しい老人にひきとられ、村はずれの小屋で、大画家になることを夢みながら、忠実な老犬パトラッシェと、たがいに愛しあい、たすけあって生きていきます。その愛情と信頼の深さは読む人の胸を強くうちます。人の心をきよめ、高めてくれる名作です。 -
あと一日お迎えを待ってくれたらと思わずにはいられないお話でした。ある意味ではあんなひどい場所から解放されてよかったのかもしれませんが、つらいです。もうひとつのストーブのお話はまた同じような最後になるのではとはらはらしましたが、幸せになってほっとしました。
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13/12/06 なつかしい話である。