絵のない絵本 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102055014

感想・レビュー・書評

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  • #3267ー90
    #3477ー94ー300
    令和5年度、300冊、到達。

  • ブックオフで眺めていたらとても気に入って。
    一夜ごとに少しだけ語られる、世界中のお話。まるで月と一緒に旅をしているよう。
    たくさんの色で描かれた肖像画のような華やかさ、大きなキャンバス・たくさんのものや人を使って描かれる壮大さではなく、即興で使い古されたスケッチブックの一頁に描かれた大切な人が見せるちょっと悩ましげな表情のような…
    はっきりと普段意識はしなくても、いつもそばにあったものの存在が言葉によって呼び起こされて、ようやくその大切さに気づく。
    今、天空(そら)をめぐる月は笑っていますか?泣いていますか?君の見てきたもの、どうか話してください。そして君の中で旅をするよ。

  • 世界中のみんなをそっと見守る月の視点から書かれた本当に絵本のような物語。全部で33夜。私は6、7、26、27、28夜が好きでうっとりした。はじめは太陽でもいいじゃん、何でアンデルセンは月にしたんだろ?って思ったけど、読み終わると、優しさと穏やかさと切なさを感じられるのは月だからだな、と感じた。

  • 表現が美しくて
    本当に絵本を読んでいるような感覚で、
    何度も読みたくなる本です。
    好きです。

  • とてもきれい
    ストーリーや意味や教訓がない話も多く、きれいなものだけが残っている

    あわれなプルチネッラ、少女が悪を見る瞬間、すてきな胸の苦しさを感じられる

  • 大人でも楽しめるアンゼルセン童話
    月が孤独な絵描きに話しかける色々な国のストーリー

    ハッと気が付かされるお話やクスクス笑ってしまう小話、
    心あたたまる子どものお話などなど

    魅力的な短編物語が詰まっています。

  • 最初の3ページでひれ伏した
    なぜ絵がなくてこんなに鮮やかな世界に何度もジャンプ出来るのか意味がわからない

  • 貧困 無邪気さ ユーモアなど様々なエッセンスが詰まっている本著。

    月の物語が明るく照らす時もあれば、暗く影を落とす時もある。
    やなせたかしさんの書籍を読んだ時のように身近な物語から普遍的なテーマを描く、素晴らしさを感じた。

  • 都会の貧しい画家を毎夜月が訪れて、世界中で見てきた話を語って聞かせるという体の掌編集。1話4ページくらいだけど、どれも豊かなイメージがあります。

  • アンデルセンらしい心温まる短編集。

    この本を読むと子供の頃の純粋な気持ちが蘇ってくる。
    いくつ年を重ねても読み返したい、大人向けの童話といったところだろうか。

    一日一話、じっくりと大切に読んでいくと良いかもしれない。

著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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