ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102057018

感想・レビュー・書評

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  • 『完全なる首長竜の日』を読んで、『バナナフィッシュにうってつけの日』とサリンジャーがが気になったので読みました。

    解説が無いと今の私には理解不能です。
    物語の構成を理解するのに時間がかかります。



    それでも気に入ったのは

    ・対エスキモー戦争の前夜
    ・愛らしき口元目は緑
    ・テディ

    全体を通して45歳を過ぎた時に再読する事にします。

    • asntkさん
      「バナナフィッシュにうってつけの日」を読むと、佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」を思い出し、同時に、当時付き合っていた彼女のことを思...
      「バナナフィッシュにうってつけの日」を読むと、佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」を思い出し、同時に、当時付き合っていた彼女のことを思い出す。
      2016/09/10
  • 短編集。私には難しいというか海外文学でよくあることなんですが、訳が入ってこないというか・・理解するのが難しかったです。最初の「バナナフィッシュに・・」もよくわからず読んでいたら、最後急に自分のこめかみを銃で撃ちぬいた・・みたいな。わかる人にはわかるのだとは思いますが、私には難しかったです。

  • 「バナナフィッシュにうってつけの日」が一番好きだと思った。そもそも「バナナフィッシュ」とは何かから、最後の結末まで終始意味深な展開が繰り広げていた辺り、読み応えを最も感じた章だと思った。

  • 令和に刊行されたならキチンくらいは訳を直してもいいのでは…?
    と、読みにくさで300ページの1冊をずいぶん時間かけてしまった。
    あとがきを読むとサリンジャーの希望でこういう訳だったわけですね。
    哲学的というのか、話の大筋は悲劇的、感傷的でありキライではないがノってくるのに時間のかかる作品でした。


    『バナナフィッシュにうってつけの日』
    『コネティカットのひょこひょこおじさん』
    『対エスキモー戦争の前夜』
    『笑い男』
    『小舟のほとりで』
    『エズミに捧ぐ 愛と汚辱のうちに』
    『愛らしき口もと目は緑』
    『ド•ドーミエ=スミスの青の時代』
    『テディ』

  • 某少女漫画のアニメの話題に使われているということで、「バナナフィッシュにうってつけの日」のみ読みました。

    読解力がないため、他者の解説を読んでやっと奥深さに気付けました。

    話の進め方、突然のラスト、このようなお話はとても好きですが、スラスラと読めずに何度が断念しました。

  • バナナフィッシュの歌詞が出てくる曲を聞いていたのでその話だけは興味が持てたが、基本的にとてつもなくつまらなかった!
    すべての話に1人精神異常者が出てくる。
    でもこの本がつまらないのは訳者の問題もあるかも。原初で読めばまだましだったかなw

  • アメリカの作家「J.D. サリンジャー」の自選短編集『ナイン・ストーリーズ(原題:Nine Stories)』を読みました。

    「沢木耕太郎」のエッセイ集『ポーカー・フェース』に「J.D. サリンジャー」のことが描かれていて、「J.D. サリンジャー」の作品を読みたくなったんですよね、、、

    「J.D. サリンジャー」作品は、一昨年の3月に読んだ『キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)』以来なので、2年振りですね。

    -----story-------------
    完成度では『ライ麦畑』より上との声も。
    ハマることうけあいの、ヤバい短篇集。

    バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。
    あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く『バナナフィッシュにうってつけの日』ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。
    -----------------------

    1953年(昭和28年)に「J.D. サリンジャー」が、それまでに発表した29篇の短篇小説の中から9篇を選んで発表された短篇集… 1948年(昭和23年)から1953年(昭和28年)に発表された作品が収録されています。

     ■バナナフィッシュにうってつけの日(原題:A Perfect Day for Bananafish)
     ■コネティカットのひょこひょこおじさん(原題:Uncle Wiggily in Connecticut)
     ■対エスキモー戦争の前夜(原題:Just Before the War with the Eskimos)
     ■笑い男(原題:The Laughing Man)
     ■小舟のほとりで(原題:Down at the Dinghy)
     ■エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに(原題:For Esme?with Love and Squalor)
     ■愛らしき口もと目は緑(原題:Pretty Mouth and Green My Eyes)
     ■ド・ドーミエ=スミスの青の時代(原題:De Daumier-Smith's Blue Period)
     ■テディ(原題:Teddy)
     ■あとがき 野崎孝

    「J.D. サリンジャー」の作品は独特の雰囲気があり、解釈が難しく、文章を読んだだけでは、物語の中の情景を描くことができない難解さがあるので、想像力をフルに活用しないと愉しめないんですよね… 嫌いじゃないんだけど、愉しみ切れない部分はありましたねぇ。

    印象に残ったのは、反ユダヤ主義を題材とした『小舟のほとりで』ですね… 終盤、何気ない陰口の残酷さが、傷ついた4歳の息子「ライオネル」の心を通して読者にリアルに伝わってくるシーンが鮮やかな佳作、、、

    感情に流されずに息子を諭す母親「ブーブー・タンネンバウム」の言動にも好感が持て、共感できる作品です… 明るい話ではないかもしれませんが、心地良い読後感が味わえる作品でした。

  • 少し読みにくい。
    シーモアやブーブーが出てくる。
    「笑い男」が印象的。
    子どもたちの世話と、彼女とのつきあいとのバランスが取れなくなってしまったのだろう、と推測する。
    子どもたちの憧れの笑い男を、残酷な死に追いやってしまう団長の心が悲しい。
    「対エスキモー戦争の前夜」は、読み易いがとりとめがない感じがし、わかりにくい。
    「コネティカットのひょこひょこおじさん」も、切ない。
    ラモーナはエロイーズそのものなのだ。
    「エズミに捧ぐ」の最後は、やわらかく優しく温かくどこか強く、愛そのものだと感じた。
    最後の「テディ」は、結末を覚えていた。

    サリンジャーの描く心情や思想を感じることは出来るのだが、なぜだろう、少し読みにくく、眠たくなった。



    1999.2.25
    私の読み取る能力が低いからかもしれないが、ものすごく物語の核をオブラートで包み込んであるな、と思った。ずばり書かれていない。だからすごくひっかかって、1つの物語を読んだ後、思わずぼんやりしてしまった。作者はゲームをしているのではないか、とすら思うくらいだった。「見破ってみろ」と。しかし、言葉遣いはやや下品なところがあって、それはアメリカの俗っぽさをわざと出しているのだろう。サリンジャーだからすごくマッチしているのだろうと思う。学ぶべき点の多い一冊。

  • アニメBANANA FISHからここに辿り着いたが、全篇終始訳がわからなかった。自分の理解力が貧弱すぎて悲しくなった。
    訳は分からないけど、バナナフィッシュ日和とテディは何となく好き。ものをありのままに見ようと思うならエデンの園で食べたリンゴを吐き出さないといけないけれど、人々はそれを望んでいないリンゴ食いたちの集団 という表現が良い。

  • 初サリンジャー。基本的に何を楽しめば良いのか不明。ほとんど面白さを感じなかった——やはり訳した時点で、本家とは別の作品へと変わってしまっているのでは…。「対エスキモー」と「テディ」の二編は読めたものの、あとはうーん…。春樹訳の『キャッチャー・イン〜』が文庫化されたら読みたい——くらいか?星二つ。

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