アンをめぐる人々 (新潮文庫 モ 4-8 赤毛のアン 第8)

  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113080

感想・レビュー・書評

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  • 魅力的な人物ばかり。
    どの作品も心に何かを残すものばかりだった。
    アン本編よりも好きかもしれない。
    タイトルで、誰に焦点を当てたいのかがよくわかる。
    「失敗した男」は泣けたけれど、そのわりに普段のロバートの扱いがひどすぎるではないか、とも思う。
    「ひとり息子」の結末は、覚えていた。
    「珍しくもない男」は、見た目によらずなかなかいい人間だったけれど、そもそも結婚に交換条件をつけて無理やり承諾させているあたりが、ろくでもない。
     その他の作品にもいろいろ思うところがあった。
    面白かった。



    2004.4.26
    私としては「偶然の一致」がお気に入り。ありえない。けど、ほほえましい。こんなことがあったらいいなあ、と思う。他の話も、みんないきいきとしていて、とても面白かった。「父の娘」も興味深い。3人が3人とも行き違ってしまっている。結局は3人ともお互いを愛し合っていた。しみじみ、ほのぼの、とする本だった。

  • ゆっくり読み進めている新潮文庫『赤毛のアン』シリーズ8作目。2022年の初読み本になりました。

    タイトル通りアンをめぐる人々の悲喜こもごもを描く15作の短編集です。

    4作の『アンの友達』も同じような短編集でしたけれど、これよりもドラマチックで少々ドロドロしています。
    好意を寄せる異性がほかの人と結ばれることになったり、一人息子をかわいがりすぎて息子をダメにしちゃう母とか姉弟の弟の方ばかりかわいがる母とか、今は死語となっているオールドミスの話とか………。
    時代を感じさせるお話もあれば、今も昔も、日本もカナダも同じだなーと共感するお話もありました。

    特に最後の「平原の美女タニス」は気性の激しい美女インディアン女性と白人男性のお話しで、銃の打ち合いもあるんです。こんなシーンはアンシリーズでは初めてですよね。
    とはいえ、なにせ赤毛のアンですからドロドロも結末が爽やかで清いです。周囲に色々言われてもじっと耐え、周囲の価値観に振り回されず自分を貫く主人公たちに感動しました。

    次9冊目『虹の谷のアン』行ってきます。

  • 短編集としての前作『アンの友達』よりカラフルでおもしろい。

  • アンのまわりのひとたちの話第二弾。大体最後は幸せになる話ですが、一部フランダースの犬並の悲劇も入っていて、様々な話を思いつく作者に感嘆させられます。

  • 87(2015年では80冊)

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著者プロフィール

1874年カナダ、プリンス・エドワード島生まれ。1908年に最初の長篇小説『赤毛のアン』を出版。世界的ベストセラーとなる。オンタリオ州に移り住み、その地で数々の作品を執筆した。42年トロントにて逝去。

「2012年 『パットの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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