ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102129128

感想・レビュー・書評

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  • クソすぎて何度も読みたくなる。
    神級のクソ小説。
    何故だかわからないけれど無性に「クソ」という言葉を吐きたくなった時におすすめ。
    あらゆる脳内語彙がクソ色に染まります。

  • 町でいちばんの美女のもう一冊。町で~より一枚落ちる気がする作品の集まりという印象をぬぐえなかったものの、『職業作家のご意見は?』を始めとする佳作も。
    ☆3つだが、どこかで再読したい。

  • なんでこのひとこんなについてなくて駄目なんだろう、でもこういう駄目なひと見てるとちょっと安心するな、だって私も駄目人間だから(笑)ブコウスキーはその駄目さの上にいっそ開き直って胡座をかいてるような潔さがあって、人間なんて皆狂ってるよなあ、でも狂ってるのは自分じゃなくて世界のほうじゃないの?っていう、それこそが本当はとても日常的な“ありふれた”話なのかも。

  • ブコウスキーその2。ラフでタフでヘビー。
    シンプルなのがいいのかもしれない。
    読後に何かを求めるタイプの本ではないと思う。

  • やっと読み終えた…正直、面白くもなんともなかった。酒と女とギャンブルに塗れて、人生に辟易とした男の独り言か愚痴と言った夢も希望もない内容であった。共感出来るところを探せばなくはない…ただ、こんな絶望や虚無を抱えても、終わりが来る迄生き続けなきゃならない日々日常の悲喜交々に、ほんの少しの微笑ましさや愛情を感じさせる文章が胸のうちにざらりと残った気がします。

  • “われわれはどんなふうになるべきなのか、私にはわからない。運がつくことが大切だ。私はここのところ見放されている。それに太陽がだいぶ近づいてきている。人生は、見かけ通り醜いが、あと三、四日生きるには値する。なんとかやれそうだと思わないか?”

    “「なあベルフォード、ヘンリーと呼んでくれ」
    「ぼくもヘンリーなんです」と彼は答えた。
    「そうだったな。忘れてたよ」
    われわれはそこで待った。私は酒を飲んだ。
    「バスがきました、ヘンリー!」
    「わかった、ヘンリー!」
    われわれはバスに向かって走った……。”

    “(……ポーカーフェイスの下に異常な繊細さが隠れている……)”

    アルコールとスラング混じりの無駄話、セックス、行き当たりばったりな馬鹿騒ぎを繰り返しながら、ラスト一文の静謐さにやられる。ギリギリのところにいながら破滅に向かわない精神。死ぬまでは生きるという言葉が浮かぶ。うおお、かっこいい。

  • ブコウスキー短編集、2冊目。
    ノリ自体は『町でいちばんの美女』と同じなのだが、より先鋭的、研ぎ澄まされた感がある。
    読んでると確かに暴力やセックス、ドラッグ、ギャンブル(競馬)……と、『ダメっぽい』モチーフが頻出するんだが、実はカフカのような不条理小説のアメリカ版のような気がしてくるのが不思議。

  • 『誕生日大全』で同じ誕生日だった。

  • こうゆう無頼な生き方って、
    男なら少し憧れる部分があるのでは?
    残念ながら、こんな人生を送る度胸がありません。
    故に、この短編になおさら惹かれてしまいます。
    天国でも、ブコウスキーならいい女といるんだろうなぁ
    うらやましい。

  • 素直だ。

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著者プロフィール

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

「2010年 『勝手に生きろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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