ゴルフ場殺人事件 (新潮文庫 赤 135-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135105

感想・レビュー・書評

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  • 君の国の詩人が言ったろう。時は、時間で数えるものではなく、心臓の鼓動で数えるものだって。

    そんなことはないはずだ。俺が間違ってたまるか!整然と、規則正しく積み上げた事実の中からは、ただ一つの解決しか生まれないはずだ。きっと正しいに違いない!俺は正しいんだ!

    すごくよかった。事実を整然と並べていけば、確かにこの展開にたどり着く。きちんと必要なことは用意されているというのがすごい。
    海辺での二人のやりとりはテンポよく、ユーモアも感じ、一気に読める。というより第二の事件からは止まらない。
    日本版ポアロが野村萬斎というのは本当に絶妙。あともう少し肥えていれば自分のイメージに合致する

  • アガサクリスティの作品では一番読みやすいのではないだろうか。人名はちょっと難しかったが。一見関係のない人物が実は・・・という展開の先駆けなのでは、と思っている。

  • まさかの展開!

  • クリスティーの作品の中ではあまり評価の高い作品ではないが、個人的にはとても面白かったし、好印象の作品。
    「ゴルフ場殺人事件」というタイトルだが、ゴルフとは何の関係もなく、死体がゴルフ場予定地のバンカーで見つかったというだけのこと。
    調査依頼を受けたポアロとヘイスティングズが現地に到着する前に依頼者が刺殺され、さらにもう1つの遺体が見つかり、約二十年前の殺人事件と関連があることがわかるが……。尋問で犯人が名乗り出るものの、あと約40ページもあるのでもう一波乱ありそうだと思っていると、意外な結末へ。
    ポアロと敵対するフランスの刑事ジローとの対決や、ヘイスティングスの恋心も絡めて、実に面白い展開を見せる。
    トリックがどうこうということはないが、事件の構図が非常に複雑で、それを解きほぐしていくのが主題のミステリー。
    過去と現在の人物のつながり、オーヴァーに入っていた手紙の謎、ナイフの移動など、様々な錯誤や謎が仕掛けられていて、真相を知るとなるほどと思うところが多い。
    真犯人を確定させるために、最後にポアロがある人物に指示したことや策略も見事。
    平均点の高いクリスティーらしい佳作。
    ※新潮文庫版では、「ポワロ」ですが、他と合わせて、「ポアロ」と表記しました。

    (ネタバレ)
    一点だけ、指摘を。
    ポアロは「鉛管の切れ端」を重要な証拠と見なしていて、その理由として、被害者の顔を誰とも見分けがつかないように傷つけるためのものだと説明しているが、被害者の顔については「顔を無残に引きつらせ」としか描写されていないはず。

  • 次にクリスティ読むときはこれから読みます

  • 今まで読んだアガサクリスティの中では一番面白かった。
    映像で見たい。
    NHK再放送してくれるかなぁ~

  • 今年初読了。
    想像以上に面白かった。個人的にはこれまで読んだクリスティーの中で最高かもしれない。トリックといい、ドラマといい、すばらしいの一言。

  • NHKで日本風にアレンジされた実写版を見て原作を購入。
    主人公が“シンデレラ”と2度も遭遇するとは運命的。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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