- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102174036
感想・レビュー・書評
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ボードレールの代表的作品「悪の華」。第1版から第3版までの詩と内容が反道徳的であるとして削除させられた詩が全て収録されています。堀口大學の格式高い翻訳で今となっては読みにくいと感じる所もありますが、とても美しい日本語で書かれています。この本には、退廃的な美が凝縮されており、ゴシック的なものが好きな方はぜひ読んでほしい詩集です。
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図書館
挫折 -
私の本への入り口です。
この本がなければ私は詩も本も読まなかったでしょう。 -
このおっさんは何でこんなに悲観的なんだと読んでいる人まで暗い気分になるボードレールの詩集
凄く暗いです。
ボードレールっていうのはオレは白なんだけど黒なんだよ!
オレは神様好きだけどサタンも好きなんだよ!っていう悪く言えば二重人格的方なのですが芸術性はピカイチです
まぁフランス文学っつーのは大体お前等何をされたんだっていうくらいペシミストな作家ばかりですが、ボードレールは中でもダークな詩を書きますね
死とか骸骨とか冥界とかがお気に入りみたいです。
暗いときに読むと更に暗くなるので要注意
小説を書くのが好きな貴方!ダークな作品を書く際のインスピにしましょう!
ここだけの話、ボードレールってティキと同じ種類の人間なのかしら
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頽廃的だが、きれいな情景の詩もあったり。
たぶん猫が好きで、ベルギーが嫌い。 -
杉本氏の訳で読んだのでその感想になる。頽廃とした詩の美意識、世界観は没入しやすく幾度も繰り返し読みたくなるような中毒性がある。ボードレールは罪を好んだ捻くれた変り者のクリスチャンといった所だろうか。決して敬虔で崇高な面を纏ったクリスチャンではない。しかし、そこに彼の人間臭さが垣間見える。官能的で残忍かと思えば繊細な詩、道化じみた詩などバラエティに富んでいる。面白い。
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悪の華の養分は恐れと悔恨だとおもう。
ビザとポテトばかり食べていたら華が咲くのでしょう。 -
これで3度目なのだ。読み始めたのは。
で今回も途中でやめてしまった。堀口大學の歯切れよい訳だし格調高い日本語なのだけれど、読み続けられなかった。相性悪いのかな。 -
20年振りに再読。近代に咲いた香しき暗黒の薔薇。頽廃、背徳、罪悪、陰鬱、残酷、官能、神秘、絶望、死……象徴主義の詩人は高らかに謳い上げる。色彩豊かな言葉で紡がれ、描かれる妖しいまでの詩人が夢を見、創り上げた世界は懶惰に咲き乱れる毒の園のよう。訳者の古風な言い回しも格調高く、美しい。『毒』『死の舞踏』『愛の神と髑髏』『アベルとカイン』『噴水』がお気に入り。
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悪の華
(和書)2009年08月26日 15:22
1953 新潮社 ボードレール, 堀口 大学
以前から読もうと思いながら・・・。題名に怖じ気づいていた気がします。今回読んでみてどういうものなのか漸く知ることができた。なかなか翻訳も良くて読みやすく内容も興味深かった。
ありがとうございます。雰囲気って重要です。日本人はかっこや形から始める事が多いですからね。本当は詩の裏にあるキリ...
ありがとうございます。雰囲気って重要です。日本人はかっこや形から始める事が多いですからね。本当は詩の裏にあるキリスト教的な考え方や当時のフランスの思想などをふまえた上で読むのが良いんでしょうけど。。。
堀口大學の「月下の一群」の復刊とはとても豪華ですね。日本の現代詩に与えた影響は計り知れないでしょうし、こういった...
堀口大學の「月下の一群」の復刊とはとても豪華ですね。日本の現代詩に与えた影響は計り知れないでしょうし、こういった残念ながら絶版になってしまっている名作がどんどん復刊すると良いですね。