太陽系オデッセイ (新潮文庫 ク 8-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102235010

感想・レビュー・書評

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  • クラークの自選短編集、9作品。早川書房ではなく新潮社。1983年刊行だが、はしがきの日付が1982年12月16日コロンボにて、となっている。各作品は早川書房の短編集にすべて入っているが、各作品の前にクラーク自身の解説がついているのがみそ。そして各作品に1点ずつイラストが付いている。白黒印刷でちょっと古典的なところがいい。奥付には「All illusutrations copyright @1983 by Byron Press Visual Publications,Inc」とある。

    「救援隊」1946(早川では”太陽系最後の日”)
    「守護天使」1950
    「ひずみの限界」1949(早川では”破断の限界”)
    「前哨」1948
    「木星第五惑星」1951
    「逃亡者」1954(早川では”密航者”)
    「太陽から吹く風」1963
    「メデューサとの出会い」1971
    「遥かなる地球の歌」1979 ~短編集「天の向こう側」(1961)に収められている同じ題名のものを、現実性のある物語のようにしたい要求が湧いてきて、映画のあらすじの形で書いたもの、という解説。79年に「スターウォーズ」「未知との遭遇」「スタートレック」などをみて、それらはファンタジーだと感じ、よしSF的な自分の映画を作れたら、との思いが湧いたのが基。「オムニ誌3巻12号」に掲載されるとあるプロデューサーが買いたいと言ってきたが、クラーク自身がシナリオを書くこと、という条件だったのでそのままになった、とある。

    1986.10.25発行 図書館

  • クラーク自身の選による短編集。
    少なくとも「幼年期の終り」は先に読んでおいたほうが面白いね。
    「守護天使」はもろに「幼年期の終り」の前半だし。
    どう変わったかを読み比べるのも面白い。
    個人的にはSFは短編の方が好きなのかも、と思ったぐらい、楽しく読めた。

  •  先に続いて再び最高の傑作集だ。文句なし。

     新潮文庫で、日本語訳が南山宏って人・・・知らないなぁ。

     これを機に以前にはいい評価をしなかった短編集「天の向こう側」を再読する気になった。

     短編は読んだときの環境等に感想が左右されることが多い。じっくりと再読しようと思う。

     作品は以下の通り。
    救援隊
     以前から読みたかったクラークの処女作。いやぁ、期待通りの作品。

     太陽が終焉を迎え、人類の滅亡が目の前に。高度な知的生命体が人類を救おうと地球に降り立つと、そのはもぬけのからで無数のカメラがある。人類はどこへ?

     ラスト1行で人類の進化にかけるパワーを表現した

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