極大射程 上巻 (新潮文庫 ハ 16-5)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102286050

感想・レビュー・書評

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  • ベトナム戦争の英雄、ボブはその狙撃の経験と精度のを利用されて陰謀の犯人に仕立て上げられてしまう。真犯人への報復を誓うボブだが、その驚愕の理由とは。

    何となく何も考えないで読める娯楽小説を探していてそういえば誰かが書評を書いていたなあ、と思って読んでみた本。映画化もされていて、実は地上波で見たことがあってしかも面白くなかったことを、読んでいて思い出してしまいました。
    ということでスナイパーものですが、こちらは陰謀に巻き込まれた主人公が悪役をぶっ潰す王道娯楽ものになっています。ただ、もちろん映画よりもディティールが細かく、エピソードも多彩で飽きさせずに上下巻を楽しめました。野外での狙撃を含む知能合戦も読みどころですが最後は法廷合戦でも楽しませてもらえて、かなりお得なお話でした。ただしやっぱり細かいところは少し突っ込まざるをえなくて、特に主人公のボブが報復に出た理由が「飼い犬を殺したから」というところとか、どう考えても燃やしちゃダメなものを燃やしちゃうところとか、ラヴとか、そのあたりはやっぱりハリウッドっぽいなあ、という感想を持たざるをえないですし、アメリカ的な銃社会・銃文化を強固なバックグラウンドとしている点も共感しづらくて読んでいて鼻白んでしまいます。
    ともあれスナイパーものってやっぱり読んでいて緊張感もあって面白い。デ・ニーロの「ディアハンター」と一緒にお楽しみください。

  • 2007 7/20読了

著者プロフィール

Stephen Hunter
スティーヴン・ハンター

1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。
68年ノースウェスタン大学卒業。
71年ボルティモア・サン紙に入社。
書評担当などを経て映画批評担当になる。
96年ワシントン・ポスト紙に転じ、
映画批評部門のチーフとなる。
2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞。

「2022年 『囚われのスナイパー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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