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- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102286050
感想・レビュー・書評
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ベトナム戦争の英雄、ボブはその狙撃の経験と精度のを利用されて陰謀の犯人に仕立て上げられてしまう。真犯人への報復を誓うボブだが、その驚愕の理由とは。
何となく何も考えないで読める娯楽小説を探していてそういえば誰かが書評を書いていたなあ、と思って読んでみた本。映画化もされていて、実は地上波で見たことがあってしかも面白くなかったことを、読んでいて思い出してしまいました。
ということでスナイパーものですが、こちらは陰謀に巻き込まれた主人公が悪役をぶっ潰す王道娯楽ものになっています。ただ、もちろん映画よりもディティールが細かく、エピソードも多彩で飽きさせずに上下巻を楽しめました。野外での狙撃を含む知能合戦も読みどころですが最後は法廷合戦でも楽しませてもらえて、かなりお得なお話でした。ただしやっぱり細かいところは少し突っ込まざるをえなくて、特に主人公のボブが報復に出た理由が「飼い犬を殺したから」というところとか、どう考えても燃やしちゃダメなものを燃やしちゃうところとか、ラヴとか、そのあたりはやっぱりハリウッドっぽいなあ、という感想を持たざるをえないですし、アメリカ的な銃社会・銃文化を強固なバックグラウンドとしている点も共感しづらくて読んでいて鼻白んでしまいます。
ともあれスナイパーものってやっぱり読んでいて緊張感もあって面白い。デ・ニーロの「ディアハンター」と一緒にお楽しみください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2007 7/20読了