本屋はサイコー: 本を売る仕事はこんなに面白い (新潮OH文庫 134)
- 新潮社 (2001年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102901342
作品紹介・あらすじ
ひょんなことでハマった書店員のバイト。「町の本屋の復権」を掲げて開店し話題を呼んだ往来堂書店。そしてネット上の試み。"本屋"は、こんなにエキサイティングなショーバイなのだ。
感想・レビュー・書評
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長い間本棚に眠っていた一冊。
前職で所属していた業界の本で、少し懐かしくも、問題の本質はまだまだ解決されないままなのかなと思う。
著者は出版社から書店の店長、さらにはオンラインの書籍販売の責任者という経歴。Amazon一色かと思っていたオンライン販売だが、この著者の所属していたところもまだ残っているらしい。
この本ではオンライン販売よりも書店での店長時代のことが中心。著者が作り上げてきたようなクセのある書店というのはなかなか成立させるのは難しそう。それでもこういう店がなくならずに増えることことを望む。
著者はすでにこの業界からは足を洗い、今はファーザリングジャパンというNPOの代表らしい。こちらの方にも興味あり。 -
出版社から書店員になった著者のエッセイです。
本を売るのは大変なんですね。 -
松丸本舗がない時代に、町の本屋を松丸本舗にしようとした人のお話。町の本屋さんが参考にするにはいい本かもしれないが、それ以上にはスケールしない。筆者がその後bk1でやったことも中途半端だし、現在の経歴調べたら全く関係ない業界のNPO法人やってて笑ってしまった。"顧客志向"で幸せに出来るのは目の前の顧客と自分だけなんじゃないかなー。
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理想と開拓があつい、本屋という仕事の話。
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本の配置に文脈を持たせる
ヒントは他業種にあり -
発行は、2001年12月10日と約10年前のものでしたが、
読んでいて、今風というか、古さを感じない一冊でした。
(ご本人のことは存じませんが、著者の性格なのでしょうか?)
著者は、大学卒業後、約10年間出版社でサラリーマン、本屋の書店員
・・・>現在は、父親支援のNPO法人の代表をされている方だそうです。
本作品は、大学卒業~本屋の店長をし、インターネット書店を運営するまでが、書かれたものでした。
印象に残ったのは、
・著者の師匠の教え。
①(著者が企画を出した際、)
"本当に自分の企画を理解してもらいたいなら、
自ら動いて、理解者を増やさなければならない"
→組織の中で、自分の意見を通し何かを実現したいと思ったら、
賛同してくれる仲間が必要。そのためには、自分が率先して
汗をかかなくてはならない。
②本に金を惜しまない。
(今の自分には、到底先の話だが・・・)
③"筋の通った喧嘩をしろ、責任は俺がとる"
→管理職の部下を管理することではなく、部下が働ける場を
作ってやることであり、会社とは自分自身の長所を活かし、
のびのびと仕事をするところである。
・店長時代の試みとお客さんとのやり取り。
①店と棚のレイアウト
②高校の副読書がベストセラー
→自分がやりたいことを試行錯誤の末、具体化する点を見習いたい
と思いました。
③夕方は残業せずに、6時に変える仕事スタイル
→早く帰って、世間の流行にアンテナを張る。
④雑誌"フォーカス"の販売の是非。
→詳細は記載しませんが、世の中に賛否を巻き起こした事件の
裏側です。信念(根拠)を持って、自分自身で判断することの
大切さを感じました。
という具合に全編通して、かなり楽しめました。 -
確かに今の書店って、面積が広くなっただけで
「紋切り型」にはかわりないですね。
一度「往来堂書店」(二代目店長さんですが)に
いってみたいです。
丸善丸の内4Fの「松丸本舗」は究極のテーマ棚です。
「ファザリング」でテレビに出ていた人と同一人物とは思いませんでした。 -
著者がリアル書店で、いかに来店者に発見を提供するか、を工夫してきた取り組みを紹介。
執筆当時に担当していたbk1での取り組みも書かれているが、その部分に関しては少し物足りない印象。
もっと「ネット上でのリアル書店の再現」をどう取り組んだのか、何が難しかったのか、について知りたかった。 -
自己資本ではないところを差し引いて読むのがいい。成功自慢と紙一重だ。