平凡パンチの三島由紀夫

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103041511

作品紹介・あらすじ

1969年、あの狂乱と闘争の季節。平凡パンチ誌の最後の三島番記者が、自決まで三年間の肉体と精神の素顔を明かし、自衛隊乱入事件の「真実」に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の世界も騒然としていた1960年代後半を中心に、「スーパースター」となった作家・三島由紀夫の実情を当時のカルチャーを手がかりに探った本。発言の一貫のなさや雑誌のdisりなど、三島像の揺らぎも見えながらも最期へ向かう彼の心情の考察は興味深かった。生い立ちに影響するのは「有害な男らしさ」も見える。そして著者の主観にも古さや失礼さを感じるけど、この本が発行されたのももう15年以上前だしね。それは致し方なし。

  • まだ100ページくらい。デモ現場に観に行って批評したり、厳戒態勢の六本木界隈に興奮したり。三島由紀夫って右翼の人かなーとぼんやりイメージしてたけど、結構厨二病なのかなぁ、という印象で、面白い。

  • 映像が力をもち、学生運動が盛んになり、、、という時代の匂い、そこに存在した三島由紀夫という一人の男の存在感が伝わってきた。

    ただ、章分けが時系列でなく、よく分からない分類の仕方で、内容重複しているように思えた。

    三島由紀夫という存在が出現したのは時代の宿命。
    時代の流れを読む力があるがゆえに、時代の波に取り込まれてしまったように思えた。

  • 追浜図書館で読む。あまり期待していませんでしたが、興味深い本でした。著者は、平凡パンチの元編集者です。テーマは、三島との交友です。三島の小説を読んだ記憶がありません。三島の映画も見たことはありません。また、最後の事件も、正直、あまり興味がありません。パフォーマンスの一言で片付けられないのでしょうが、僕にはパフォーマンスに見えます。その意味で、食い合わせが悪いのでしょう。1度、「鹿鳴館」でも見てみようかな。

  • 父の日のプレゼント 

  • 5/9
    ABC六本木
    未読

  • 我等の世代は何かと世話になってきた?平凡パンチ、週刊プレイボーイと共に。三島由紀夫は世代では無いが興味はある、パンチと三島、どういう関わりが或るのだろう?と云う事で読み済んで、以前に読んだ嵐山光三郎氏の編集部血風録(だったかな?)を思い出した。多分、話は同時期の事ではないのかな、理解出来る内容もあった。唯、三島に関しては、理解不能な点も多くて評価は3点マイナスって処でしょうか。

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著者プロフィール

編集者・作家。一九四二年福島県生まれ。早稲田大学第二商学部卒業後、「婦人生活」編集者に。その後、平凡出版(現マガジンハウス)で「平凡パンチ」「アンアン」の編集に携わり、講談社開発室、「日刊ゲンダイ」創刊編集長を経て、以後、「ポパイ」チーフディレクター、「オリーブ」創刊編集長、「週刊平凡」編集長、「Hanako」「Comic アレ!」「LIKE A POOL」「リラックス」の創刊編集長を歴任。関わった雑誌は十一誌に及ぶ。
著書に『VR的完全版 平凡パンチの三島由紀夫』『POPEYE物語』『オーラな人々』『銀座Hanako物語』『フクシマの王子さま』『希林のコトダマ 樹木希林のコトバと心をみがいた98冊の保存本』、荒井良二との共作絵本に『ウリンボー』がある。

「2023年 『49冊のアンアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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