ギンイロノウタ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 401
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103100713

感想・レビュー・書評

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  • 私には向かないらしい

  • 第31回野間文芸新人賞受賞作
    二つの中編が入った作品で、最初のひかりのあしおとを読み終えて身震いした。すげーすげー。こんな本なかなかないよ。
    怖いのなんの。狂喜じみてる。
    表題作のギンイロノウタもひかりのあしおともどちらも両親が異様。
    蛍くんすきだなー。
    あたしはすごく好きな本

  • この人、絶対変なひとだわ

  • この人のダークな物の見方は好きですね…モチーフが若干伝わりにくいし難解だし、イミフな感じもするけど敢えて私は好きだと言ってみる

  • 出版社 / 著者からの内容紹介
    私となんの関係もないあなたを、私は殺したい。

    成熟を夢見ながらも無差別殺人衝動に襲われていく内気な少女の極限の姿を描いた表題作。そして殺傷行為を恋愛感情とクロスさせる女子大生のラブ・ストーリー「ひかりのあしおと」。――「誰が身震いせずにいられよう」と絶賛を浴びる注目の作家の、圧倒的なエネルギーを湛えた二作品を収録する小説集。

  • 怖い。
    なんだか眠るのが無性に怖くなって手に取って読んだら、
    余計に怖くなって、泣きたくなった。

  • ―私と何の関係のないあなたを、私は殺したい―

    思春期の少女が持つ、ある種の生きづらさを徹底的に晒したような表題作《ギンイロノウタ》

    寂しいとか悲しいとか、そんな言葉では言い表せない。
    痛々しくて、まるで鋭利なナイフのようだ。

    彼女が最後(かどうかはわからないけど)見たギンイロは、彼女を苦しみから解放してくれたのだろうか。

    『疾走』を読んだ時も似たような感覚に陥った。
    この結末以外に終わりはなかったのか、と。

    彼女はこれで救われたと思いたい。
    たとえ、それがひとときの夢であったとしても。

  • 1編目のひかりのあしあと、表題作のギンイロノウタ、共に外界とのコミュニケーションが歪んだ女性のはなし。性の捕らえ方、自己卑下、なんだかとっても赤裸々で、読んでいて居心地悪いことはなはだしいが、それが狙いなのだろう。

  • うまく言葉にできません。幼い頃から周りに違和感を感じたまま大きくなった女の子の話とでも言おうか。ずいぶんと感覚的な表現が多く、それも女性としての感じ方みたいな気がしてとまどいつつ読んだかな。

  • 周囲の環境の所為で淫乱に歪んでしまった・・・んー・・・
    私の言葉で表すなら「社会不適合者」の女の子のお話。
    もうね、話が進むに連れてこの子は最後どこへ行き着いてしまうのだろうと
    いろんな意味でハラハラしました。
    明るい話の後にはけして読んではいけません。(苦笑)

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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