サッカーという名の戦争: 日本代表、外交交渉の裏舞台

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103138310

感想・レビュー・書評

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  • 第一線で活躍していた人の実録ストーリー。
    重要なのはコネということだ。

  • 経済産業省から日本サッカー協会理事になった著者がいかにして日本のサッカーを強化してきたかについてまとめた本。著者の仕事である「マッチメイク」において、「代表強化」と「競技の普及」の観点から実行してきたかが書かれており、非常に面白い。特に第1章で書かれているアテネ五輪最終予選のフォーマットをめぐる日本の駆け引きのところは、官僚としてのこれまでのキャリア経験を存分に発揮できた(+運にも恵まれた)がゆえのもので、読みごたえがあった。

  • サッカーで戦争?と思う人はたくさんいるとおもいますが、実際に戦争が起きています。原子爆弾とか核爆弾とか戦闘機とかじゃないですよ。試合中にね。特に国際試合とかワールドカップがかかっている試合とかに。よく起こる時は、相手のホームに行って試合をしたとき、たとえば火炎瓶を選手がくらって大けがをしたり。バスがジャックされたり今までにたくさんの事件が起こってきました。そんな事件んい巻きこまれないためにも警戒が必要ですね。

  • 一般的には表に出てこないサッカーの裏事情に関して。
    この方達の働きがあるから試合ができるわけで、また、日本代表が活躍出来ているんだなと。
    初耳の部分が多々あったので、非常に勉強になった一冊。

  • 三鷹

  •  平田さんの熱い思いと若い時からモチベーションの
     高さには驚いた。
     中東の国々や韓国・中国に対する考え方
     国際政治とサッカーの関わり合いなど
     外務官僚ならでの話は傾聴に値する。

     マッチメイクの難も必読であろう。

  • 2010年、南アフリカで行われるサッカー・ワールドカップ出場を果たした日本。
    ワールドカップ予選や海外との強化試合など、ゲームのマッチメークの裏側を書いた一冊。
    正直、面白かったし、平田氏の経歴も面白いなと思った一冊。

    マッチメークは、まさに「外交」だと思った。
    日本がワールドカップに出場できるようになったのは
    選手のレベルアップもあると思うが
    あまり世間的には見えない「外交力」の格段なレベルアップによるものだと思う。
    そして、2002年に日韓共催で行われたワールドカップによって
    その外交力が列挙国と肩を並べたように感じる。
    アジアワールドカップ最終予選の予選方式や日程など
    かなり日本の希望に沿うようになってきているのは
    この「外交力」の賜物と感じる。

    アジアで1・2位を争う「外交力」をつけた日本だが
    やはりベスト10の国とのマッチメークの困難さは本書を読むと分かる。
    前回のドイツ大会の反省を活かして
    「アウエーで列強国とのマッチメークを!!」を望む声は大きいが
    これにはかなり周到な余裕を持った外交交渉が必要なことが分かる。
    岡田さんが南アフリカに飛んで各国代表監督とトップ会談をもったというが
    マスコミ受けはするが、監督同士でマッチメークすることはできないことが本書を読むと想像できる。

    そして、前回アジアカップでの敗退が大きなハンデを負っている事。
    日本が騒ぐオリンピックでも、たとえ予選リーグ敗退が決まったとしても
    最後の一試合勝つかまけるかでアジア出場国としての順位が入れ替わることがある。
    それによって次回予選のシードが異なってくるのだ。
    そういったことはマスコミでは報道されず「消化試合」の雰囲気が漂ってしまう。
    「消化試合」ではなく次に向けた一戦という意識付けは必要だと感じる。

    そういったことから
    真に日本代表を応援するにはその裏舞台を知ることが必要だと思う。

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著者プロフィール

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授。東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局長。
1960年大阪生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。在ブラジル日本大使館一等書記官、資源エネルギー庁石油天然ガス課長などを歴任。同省在職中、プロリーグ化検討委員会に参加してJリーグ発足に尽力したほか、日本サッカー協会国際委員としてワールドカップ日本招致にも携わる。同省退官後、日本サッカー協会専務理事に就任し、なでしこジャパン誕生や女子サッカー、フットサルの普及に尽力。その後、日本スポーツ産業学会理事長、日本陸上競技連盟理事、日本体育協会理事、日本プロテニス協会副理事長、東京マラソン財団理事など歴任。ハーバード大学行政学修士、東京大学工学博士。

「2016年 『パラリンピックを学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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