- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103275213
感想・レビュー・書評
-
【読後感想】
ひとつ一つの旅の出会いとか偶然とかを見逃さない心ん中の目だったり、何かを進んでおもしろがれる気軽さだったりが、ひとつの旅をその瞬間で完結させずにいくつもの新たな旅へと紡いでいけるんだなぁと感心した。
そんな丁寧さとある種の日和見みたいなもので、
前へ上へと自由に浮遊するようなバランス感覚を自分の中でも見つけていきたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
肩肘張らない沢木氏の旅のスタイルが良く伝わる。深夜特急は大好きで影響受けたが。この日本の旅も、ちょい旅に行こうかな、と思わせる内容。
-
旅をすることや各土地に行くことによって様々なことを感じた筆者のエッセイ。
なんでもないようなことでも、深々としみじみと感じる筆者の優しさがほっとする。
人生は選択の連続であるとよく聞くが、筆者のあのときこうしていればと逡巡する文章がよく出てくる。それはどっちの選択をしても必ず後になって思うことなのではないか?と思った。
その選択を覚えていて、懐かしむことができるように覚えていられる記憶に残る人生を自分も歩みたい。
旅には人を大きくさせる力がある気がした。 -
読了 20201015
-
旅の本としてはエリアが狭いと思ったら、JR東日本トランヴェールの連載でした。旅先では、なるべくタクシーを使わず移動したい、輪島の棚田での香港からの旅行者との会話、東京駅で間に合わないやはぶさを渋谷から池袋経由、宇都宮線の大宮駅でキャッチした話などが印象に残りました。JR東日本の新幹線駅経由で行ける数々の都市が登場しますが、読みながら、自分の旅の記憶が次々と思い出されるものの、すべて震災前だなとあらためて気づいた次第です。
-
2020.09.16 品川読書会で紹介を受ける。
http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_37.html -
旅とはこういうことか。
やはり語り口が好き -
とても読みやすい。感情移入もできて、あっという間に読み終わった。
-
個人的近年装丁大賞
-
海外経験のイメージの強い著者だが、日本国内の旅行、とりわけ観光名所という観点でなく、人との縁や成り行きの、肩肘の張らない旅が描かれていて、味わいがあった。