楽園のカンヴァス

著者 :
  • 新潮社
4.22
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本棚登録 : 6425
レビュー : 1265
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103317517

作品紹介・あらすじ

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間-。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • アンリ・ルソーって、けっして好きな画家じゃなかったのに
    頁をめくる手が止まりません。

    倉敷、ニューヨーク、バーゼル、パリ。
    2000年、1983年、1906年。
    時間も場所も飛び越えて交錯する、壮大な謎と運命の物語。

    ブクログ仲間さんたちが絶賛されていたこの本。
    すぐ図書館に予約したのだけれど半年たっても届かず、
    それでも気になる原田マハさんの本を、『キネマの神様』、『旅屋おかえり』など
    周りからじわじわと迫るように読み進めてきました。
    キュレーターという経歴から、理知的で冷静な物語世界を予想していたら
    思いがけずぽろぽろ泣いてしまうような温かい作品ばかりで、すっかり虜になって。

    そして、ついに届いた『楽園のカンヴァス』。
    こうに違いない!と思っていた、「キュレーターだった原田マハさん」がいました。
    しかも、絵画への深い洞察と知識の上に、溢れるような情熱と愛を纏って。

    食事に事欠いても、絵を描き続けずにはいられないルソーと
    貧しい暮らしの中でカンヴァスや絵具を買って届ける、ジョゼフとヤドヴィガ。
    内なる情熱を作品として生み出さずにはいられない芸術家と
    その美しさを崇拝し、守り、永遠に遺さねばと思う人々。

    生み出す人と、守り伝える人、という図式は
    いつしか新しい命を宿し、力強く育てていくヤドヴィガや織絵の物語にも重なって
    この世に生まれ落ちるすべてのものは、等しく尊いのだと訴えかけているようで
    胸が熱くなります。

    もし本当に『夢をみた』という作品が存在していたとしたら
    その絵の中のヤドヴィガは、すっと伸ばした左手に
    秘密だけではなく、情熱だけでもなく
    未来への希望を握りしめているのです。きっと。

    • まろんさん
      noboさん☆

      今週は、『楽園のカンヴァス』に『舟を編む』と
      何か月も待っていた本が続けざまに図書館から届いて、うれしい悲鳴をあげています...
      noboさん☆

      今週は、『楽園のカンヴァス』に『舟を編む』と
      何か月も待っていた本が続けざまに図書館から届いて、うれしい悲鳴をあげています。
      noboさんのところにも、早く届きますように!

      私も絵画にはぜんぜん詳しくなくて、ちゃんと読めるかしらと不安だったりしたのですが
      そこはさすが原田マハさん、絵画に謎の本という案内役をつけて
      壮大な物語世界に一気にいざなってくれます♪
      他の作品にくらべれば、やっぱり骨太というか硬質な印象はあるけれど
      読み終えたときは、ああ、やっぱり原田マハさんだ!と、温かい感動に包まれました。
      そしてそして、この本に出てくるピカソが、なんだかとってもいいヤツなんです(笑)
      ルソーのみならず、ピカソも見直しちゃった私でした(*'-')フフ♪
      2013/04/17
    • HNGSKさん
      まろんさん。私も読みましたー。何度も何度も、装丁に描かれているルソーの「夢」を見返しながら。
      美術館に行きたくなりますね。
      まろんさん。私も読みましたー。何度も何度も、装丁に描かれているルソーの「夢」を見返しながら。
      美術館に行きたくなりますね。
      2013/04/26
    • まろんさん
      あやこさん☆

      そうそう!読みながら、ルソーの「夢」の絵の細部が気になって
      何度も表紙を見てしまいますよね。
      大学の周りは美術館や博物館だら...
      あやこさん☆

      そうそう!読みながら、ルソーの「夢」の絵の細部が気になって
      何度も表紙を見てしまいますよね。
      大学の周りは美術館や博物館だらけだったのに
      どうしてあの頃、もっと訪れておかなかったのかしら! と悔やむ今日このごろです。
      2013/04/28
  • うーん、痺れた!

    アンリ・ルソーの作品は、学生の時に親と行ったMoMA展で観た。色使いや構図が一番印象に残り、記念に出展作以外の物も含めルソーの絵葉書買ってもらった記憶がある。親には「え?これがいいの?」と言われたが、逆に他の芸術家の作品は全く覚えていないくらいだった。

    原田マハさんの作品は、いくつか読んだが、描く世界も書き方も様々で面白い。
    原田さんの本職でもあったキュレーターが登場人物として重要な位置を占める本書。ルソーと同じように死後に評価された画家ゴッホについて書かれた「たゆたえども沈まず」とも違うミステリー仕立て。またそのミステリーが二重にも三重にもなっている。

    作中に出てくる、画家や作品名、場所をググりながら読むと臨場感が味わえる。
    無知な人間にも優しい、便利な世の中になりました。
    2020.3.23


  • 予約してから届くのが長かった(^^ゞ 届いて果たして・・・

    芸術や美術品には詳しくないから、他の方のように
    楽しめるのか、とっても不安でした。
    私に理解が出来るのかな?格式&ハードルが高すぎるのでは?とも思いました。
    そして初の原田マハ作品。


    でも心配ご無用で、中盤からぐいぐい引きつけられて
    後半は感動して泣けて、胸は熱い想いでいっぱいになるし読書スランプもぶっ飛んでいきました。

    アートの力ってすごいね。
    今年読んだ中で一番かも。


    『芸術家のミューズ(女神)になり、永遠に生きる』

    なんて、素敵な物語なんだろう。
    ひと言で言い表すなら・・・もう感無量。
    読了後、感動してブルブルして感想書けませんでした。
    落ち着いて一呼吸置いてからじゃないと無理、で
    いま落ち着いてから書いてます。
    書ききれない想いが胸にいっぱいで、どうしましょ。

    スピンオフみたいなの書いてくれないかな~。

    本当に最高の【楽園】でした。ありがとう!原田さんって神だ。
    直木賞あげたい。

    • vilureefさん
      こんにちは!

      分かります、分かります!
      私も読んだ後放心状態でした。
      本の世界にずっぽりハマって抜けられなくなる感じ。
      これこそ...
      こんにちは!

      分かります、分かります!
      私も読んだ後放心状態でした。
      本の世界にずっぽりハマって抜けられなくなる感じ。
      これこそ読書の魅力だな~って思います。
      私も昨年読んだ本の中ではTOP3にはランクインしています♪

      マハさんの作品はまだ片手に余るほどしか読んでいませんが、私の中では一番この作品が好きです。
      最高の出来だと思うんです。
      でも、でも、直木賞も本屋大賞も逃してるんですよね。
      なんでだー!!

      まっき~♪さん、読書スランプだったのですか?
      もう抜けだしたでしょうか!?
      余韻に浸ったままで、是非「シヴェルニーの食卓」も未読でしたら読んでみてくださいね(^_-)-☆
      2013/07/05
    • まっきーさん
      あやさんへ

      こんばんはー。
      いつも花丸ありがとうございます!

      もーぅぅぅ、本当に素敵でしたよ。
      読んでいる時は、本の中にどっぷり入ってし...
      あやさんへ

      こんばんはー。
      いつも花丸ありがとうございます!

      もーぅぅぅ、本当に素敵でしたよ。
      読んでいる時は、本の中にどっぷり入ってしまって楽しかったです。
      夢みたいなひとときでした(*・▽・*)

      こんなに心ふるえる本は久しぶりで、感動の涙と胸がじんじんしてしまいました。
      読んで良かったし、出会えて良かったなぁ~と幸せだなと思いました(*・▽・*)

      本当に直木賞あげたいし、今度こそ!受賞してほしいですね~。今回はいけるのでないかと応援しています。

      読書パワー一時的に戻ってきましたが、私も積本がたくさんで、あやさんと同じく

      『いつまでも積むな!読め!』の真っ最中なんですよ。うれしい悲鳴をあげつつ、読み、積み・・・の繰り返し(汗・笑)

      でも積む本があるってプレッシャーもあるけど、積本(積ゲーも)が無くなると、寂しいもんなんですよね。
      不思議な積み本症候群です。

      本っていいですね。こうしてお話出来ると、本を通じて人と出会える・・・しあわせなことだと思います(o^∀^)
      2013/07/05
    • まっきーさん
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      花丸たくさんありがとうございます!

      予約したはいいけど読んで理解できるのか?自分!と恐る恐る予...
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      花丸たくさんありがとうございます!

      予約したはいいけど読んで理解できるのか?自分!と恐る恐る予約して、届いたら読めないスランプの絶不調で。。。

      冒頭から中盤まで苦しくって、「読むのやめようかな・・・(TωT)」 同じところを何度も何度も読み、内容は頭に入ってこないし・・・
      まだスランプは続いてます(^^ゞ

      でも中盤からもうぐいぐいで気持ち良かった~。
      vilureefさんと同じく読んだ後、放心状態でぼぉぉーとして、ドキドキして感動しました!

      読めなくて苦しかった分、感動も大きくってじーーーーーん…余韻が気持ちいい。

      それにしても・・・

      >でも、でも、直木賞も本屋大賞も逃してるんですよね。なんでだー!!

      本当に声を大にして『なんでたー!!』と私も叫びたいですね。

      直木賞、芥川賞の裏、陰謀?・・・色々あるのは分かるけど、素直に読者の声も取り入れてほしいですよね。
      たぶん選考員も原田マハさんの才能に嫉妬してしまったのでは?とか思ったりします。

      「シヴェルニーの食卓」さっそく予約しました。40人待ちでした(-_-;)
      でも楽しみです。マハさんの作品もっと読んでみようと思います(o^∀^)



      2013/07/05
  • ルソー作品の真贋を見極めること、勝者には「夢をみた」の所有権を譲渡すると、ティム・ブラウンと早川織絵は、伝説のバイラーに呼び出された。

    勝負の内容は、がそれぞれ7章からなる物語を1日1章ずつ読み進めていき、最終日の7日目に作品の真贋を判断してもらうというもの。
    勝者にはこの絵の取り扱い権利が譲渡される。
    ルソーの名作をかけ、負けられない2人の戦いに火蓋が切って落とされた。
    しかし同時に、2人の研究者の背後には、良からぬ思惑の入り混じった人々の影がチラつくようになる。


    7章の物語には、アンリルソーの生い立ちや、「夢」のモデルになった女性のヤドヴィガ、世界的に有名なあのパブロ・ピカソが登場する。

    ルソー研究者であるティムと織絵の2人は、初めて読むルソーの物語にすっかり魅了されどっぷりとはまり込んでいく。
    そして物語の終盤では「夢を見た」を描いたキャンバスの下には、有名なピカソの青の時代を代表する作品が隠れているかもしれないと言う真実を知る。

    両者の背後にいる人たちの思惑が見え隠れする中、ルソー研究者が出す答えとは…?

    最後はあっと驚く種明かしもあって、読み応え充分な作品でした。
    絵に情熱を捧げたルソーの生涯を、すべてを投げうってでも守ろうとした2人の気持ちを思うと、とても感慨深く感じます。

  • キュレーター(学芸員)だった経歴のある著者が、満を持して発表した作品。
    ルソーの名画に魅せられた人々が交錯する、凝った構成。
    絵画への愛が熱っぽく、引き込まれます。
    美術館の内幕物としても面白く、美術史の知識は余裕をもって描かれているのが、さすが。

    2000年、倉敷の大原美術館で、監視員をつとめる早川織絵は、思いがけない申し出を受ける。
    大規模な展覧会のため、アンリ・ルソーの絵を借り受ける窓口として、MoMA側から指名されたのだ。
    17年前に帰国、シングルマザーとして実家でひっそりと子育てをしていた織絵だったが‥

    1983年、スイスのバーゼルに、二人の若きキュレーターが呼び出された。
    MoMAつまりニューヨーク近代美術館のティム・ブラウン30歳。
    もう一人は新進気鋭のオリエハヤカワ26歳だった。
    大富豪で伝説的な絵画コレクター、コンラート・バイラーが秘蔵するルソーの知られざる作品「夢をみた」を見せられる二人。
    MoMAの所蔵作「夢」とそっくりな題材で、同じタッチの大作だ。
    これが真作か贋作か1週間後に講評し、バイラーが気に入ったほうにこの絵の処理権を与えるという。
    7日の間に与えられるヒントとして、毎日少しずつ古書を読まされることに。
    その内容とは‥

    ルソーの晩年、家族を失った孤独な暮らしだが、特異な作品に注目する人も出始めていた。
    近所に住む美しい洗濯女ヤドヴィガに惹かれ、何かとささやかなプレゼントや作品をあげている。ヤドヴィガは妙な絵を描く変人を最初は相手にしないが、しだいにその妙な絵にふしぎな魅力を感じ始める。
    若き日のピカソがルソーと関わりがあった様子も、いきいきと描かれていて、夢がありますね。

    世界的なオークションハウスや国際刑事警察機構まで登場、怪しげな要素が絡み合いつつ、真贋の判定やいかに?
    織絵がヒロインとするならやや説明不足で、何があったか推測は出来るけど、読者には不親切ですが~
    真のヒロインはヤドヴィガというか、彼女が入り込んだ世界、彼女の描かれた絵なのでしょう。

    芸術には人の運命を狂わせるほどの力がある。
    けれども、狂わされた運命が悪いとは限らない。ということでしょうか。
    第二の人生のスタートへ、希望の感じられる結末。

    著者は1962年生まれ。中学高校を岡山県で暮らす。
    森ビル在籍中に、ニューヨーク近代美術館にも勤務。
    2002年フリーのキュレーター、カルチャーライターに。
    2005年作家デビュー。
    この作品は第25回山本周五郎賞受賞。
    第147回2012年上期直木賞候補作。
    第10回2013年本屋大賞第3位。

  • ──なんとスケールの大きな小説だろう。言葉が出ないほど幸せな気持ち。心が震えた。
    こんな素晴らしい作品に出会えたことを誇りに思う。ブクログの皆様に感謝。

    アンリ・ルソー。
    不思議な色彩と変わった構図の絵を描く画家だという認識しかなかったが、この本を読み終えたとき、この表紙にもなっている彼の「夢」の絵をみると愛おしさを覚えるほど好きになった。
    文章を追いながらも、絵画のタイトルが出ると、すかさずパソコンで検索しその絵を実際に画面で見ながら小説の続きを読んだ。
    ルソー展が開催されたら、絶対見に行きたい。
    そんな読後感を抱かせてくれた稀に見る秀逸な作品。
    読み初めからページを捲る手のスピードは一向に衰えず、期待に胸を高ぶらせながら、最後まで読み終えた。
    そして訪れたなんとも言いようのない満足感と、感動。
    自分という人間が、一回り大きくなれたような感さえ覚えた。

    表紙にもなっているルソーの絵画「夢」をモチーフに繰り広げられる、キュレーター(学芸員)の世界。
    今では一介の監視員に身を落としてしまった織江とMOMAのアシスタントキュレータであるティムとの真贋対決。
    だがそれは本来、彼女と彼の二人の対決になるはずではなかった。
    まさに偶然と奇跡が起こした、でも必然であった運命のめぐりあい。

    数十年前、ピカソ、ルソー、アポリネール。パリはまさに芸術の炎で燃えていた。
    この絵は本物なのか? 
    その謎を解く鍵は、絵の所有者によって提示された七章からなる古書を読み解くこと。
    それを毎日一章ずつ読んでいく。
    ああ、なんと1日の長いことか。時の流れのもどかしいことか。
    この古書は誰が書いたのか。
    章の最後に書かれた謎めいたキャピタル(大文字)は何を意味するのか。
    最後まで読み終えたとき、どんな綴りになるのか。
    もう、考えただけで胸が躍り、とまらなかった。

    「古書」から伝わってくる数十年前の古きパリの日常、あるいは熱情。
    私は完全に感情移入して物語に入り込んだ。織江になりきって。ティムになりきって。
    一週間後、最後まで「古書」を読み終えた二人の出した答えは。
    驚くべきティムの解釈。それは織江を思いやる優しさゆえだった。
    これを愛と呼ばずしてなんと言おう。
    対して織江の出した答えは──。
    この場面、胸が熱くなるほどの二人の絵画に対する愛情が伝わってくる。
    感動で心が打ち震え、唇が乾いた。
    そして二人のルソーへの愛情は十数年後の再会への糸口へとつながっていく。
    それはこの絵画に向き合った1週間、ともに「古書」のなかの同じ空気を吸い、夜会を共にし、ピカソに出会い、ルソーを心から尊敬し愛したティムと織江だけに共有できる思い、信頼が芽生えたからこそだ。
    ルソーに愛されたヤドヴィガのように絵画の形としては永遠に残らなかったけれど、織江とティムの二人は永遠を生きたのだ。

    うーむ。自分でもまどろっこしい。
    この感動をどう他人に伝えたいのか上手く表現できない。
    もっと書きたいことはやまほどあるが、それを書いたら優に一週間はかかる。
    それほど素晴らしい小説です。
    是非是非みなさまご一読ください。手元に置いておきたい珠玉の名作です。

    読み終えた今は、しゃかりきになってルソーの絵画をパソコンで検索して眺めています。
    もはや私は完璧にアンリ・ルソーという画家のファンになってしまいました──。

    註:直木賞選考時、この作品のなかで瑕疵と評されたのはインターポールのジュリエットの部分だと推測するが、私はさほど重要な瑕疵だとは思わない。
    そんな瑣末なものを凌駕する壮大さをこの作品は持っている。
    重箱の隅を突くだけが選考委員の役目ではあるまい。良いものは良いと評価すべきではないか。
    素直に二作同時受賞でよかったのじゃないか?
    作家ではなく、一読者としてこの小説を評価してほしいものだと切に願う。

    • nico314さん
      原田マハ作品はまだ1冊しか読んでいないのですが、次はこれにしようかな。読みたいリストに書いておこうと思います。
      原田マハ作品はまだ1冊しか読んでいないのですが、次はこれにしようかな。読みたいリストに書いておこうと思います。
      2012/10/10
    • マリモさん
      こんにちは。
      読後の感動がすごく伝わってきました。
      私も楽園のカンヴァス読んで、ルソーの絵を検索し、ルソー展あったら絶対行くぞ!と心に決めた...
      こんにちは。
      読後の感動がすごく伝わってきました。
      私も楽園のカンヴァス読んで、ルソーの絵を検索し、ルソー展あったら絶対行くぞ!と心に決めた者です(笑)。キュレーターであった原田さんがずっと温めてきた渾身の作品ですよね。ものすごい取材と、たくさんの資料による調査をされたのだろうなと思います。でも根底にあるのは、原田さんのルソーへのあふれんばかりの愛で、それがこの作品を揺るぎのないものにしているのだなぁと(笑)

      横から失礼しちゃいます。私も「翼をください」に一票を(笑)。史実とフィクションを織り交ぜた、楽園のカンヴァスに劣らない作品と思ってます。お時間あるときにぜひどうぞ♪
      2012/11/01
    • けいたんさん
      コメントありがとうございました(^-^)/

      すごく熱いレビューに圧倒されています。
      自分の思いを文にできるって羨ましいです。
      私...
      コメントありがとうございました(^-^)/

      すごく熱いレビューに圧倒されています。
      自分の思いを文にできるって羨ましいです。
      私もこの作品を読んだあとは、すごく熱いものがこみ上げてきて、その思いを伝えたかったのですが…
      このあとから私も少しは美術に目覚めて美術館に行くようになりました。
      賞は残念ですが、私にとって忘れられない作品となりました。
      「ジヴェルニーの食卓」が止まったままになっています。
      今年こそ読み終えたいです。
      2016/01/14
  • なんという深い物語・・・読み進めるほどに引き込まれ、読後の余韻がすごい。タイトルと絵画を題材にしたものだということだけ知っていた作品だったけど、これほどまでとは。もっとお堅くて読み辛いものを想像していた。
    それと同時に去年、倉敷の大原美術館に行き、横浜美術館のルノワール展でアンリ・ルソーやローランサンの絵など見たばかりだったので「その前に読むべき本だったーーーー!!!」と大後悔。。。

    私自身絵画に明るいわけではないけれど、ほんの少し絵の魅力的な世界を覗かせてくれ、更にもう少し知りたいと思わせてくれるような本。手元に置いて何度でも読みかしたくなるような、お気に入りの一冊になった。
    原田マハさんの略歴も初めて知った。こんな背景のある方だったのか!と納得。

  • この本読んでから、原田マハさんの経歴を初めて知りました。
    実際に美術館に勤めたことがあって、フリーのキュレーターをされていたのだとか。

    ある日、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーターのティム・ブラウンの元に、一枚の依頼状が届く。
    それは、伝説のコレクター、バイラーからの極秘の鑑定依頼だった。
    ティムは、バイラーの大邸宅で、アンリ・ルソーの名作『夢』とほぼ同じサイズと構図とタッチの『夢のあと』を見て驚愕する。
    バイラーの依頼は、『夢のあと』の真贋を見極めること。
    ティムと、同時に招待されていた日本人のアンリ・ルソー研究家の早川織絵は、『夢のあと』と題された1冊の本を、一日一章ずつ、7日間をかけて読むことで、真贋を判定してほしいといわれる。
    バイラーは、最後の真贋の判定講評で、より自分を納得させた者にこの作品を譲渡するという・・・。

    本作は、現在からティムと織絵の過去にさかのぼり、さらに過去の中で作中作が展開するという二重・三重の構造となっている。
    そして、作中作とつながって、現在に至る、その巧妙なつくり。

    作中作は、税関吏として働いていたルソーが、画家になると決め、絵具代やカンヴァス代に事欠く中、絵を描き続ける生活をするところから始まり、変な絵だといって、二束三文で叩き売っていた洗濯女・ヤドヴィガが、『夢』のモデルとなるまでが描かれる。
    当時、ルソーは前衛的で、へっぽこ画家としてほとんど理解されなかったけど、ルソーの絵に強烈に魅かれる人たちがいた。そしてその中にはかのピカソがいた…。
    登場する人たちの、生き生きとした生活、絵への情熱が伝わってくる。

    読み終わって、ネットでルソーの絵を検索し、しみじみと見ました。
     
    カンヴァスに隠された秘密。
    ルソーの愛、彼を巡る人たち。
    そして、コレクターであるバイラー自身の謎・・・。
    ミステリーとして読むと、ちょっと物足りないのかもしれないが、芸術に隠された秘密が徐々に露わになっていくのに興奮する。確かな知識と経験に裏打ちされた、すばらしい作品だった。

    「ルソー展」があったら、絶対に行くと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「原田さんは、いろんなお話が書ける方だと」
      ですよね。私は最初に「翼をください」でファンになりました!!
      「すごい読書の幅が広いですねー!」...
      「原田さんは、いろんなお話が書ける方だと」
      ですよね。私は最初に「翼をください」でファンになりました!!
      「すごい読書の幅が広いですねー!」
      お褒め頂き有難うございます。まぁ単なる、知りたがり屋の仔猫ならぬ、化け猫ですので。。。
      2012/09/10
    • マリモさん
      そうそう、「翼をください」で原田さんはこんな本も書くんだ!?と驚いた覚えがあります。
      骨太で力強さがありながら、繊細で優しい。

      nyanc...
      そうそう、「翼をください」で原田さんはこんな本も書くんだ!?と驚いた覚えがあります。
      骨太で力強さがありながら、繊細で優しい。

      nyancomaruさんの幅広いレビュー参考にさせてもらいます♪
      2012/09/11
    • koshoujiさん
      コメントありがとうございました。
      原田マハさんは、私的に、次の直木賞候補として今一番注目している作家です。
      「翼をください」は図書館にあ...
      コメントありがとうございました。
      原田マハさんは、私的に、次の直木賞候補として今一番注目している作家です。
      「翼をください」は図書館にありそうなので、新刊の合間を見つけて読んでみようと思います。
      2012/11/01
  • 傑作。
    美術が好きな人にはもちろんのこと
    そうでない人にも絵を好きになってもらえる作品。

    堂々たる設定で展開がどんどん進み次の章が待ちきれない。
    絵画へのほとばしるような情熱も素晴らしく読後感も非常に良い。
    「いい作品読んだ!」と幸せになれます。
    フランス語版も出ているのもわかります。
    海外でもきっと売れる作品ですよね。

    ルソーの「夢」を見に行きたくなりました。
    ニューヨークへ行く機会ないかなあ。。。

  • ようやく読めた。原田さんの最高傑作。

    MoMAのアシスタント・キュレーター ティムと、ソルボンヌで美術史を学び、コース最短の26歳で博士号を取得し、論壇を賑わせるオリエ・ハヤカワ。
    怪物バイラーは二人に、ルソーの「夢をみた」という作品の真贋を問い、勝者にはその取り扱い権利を譲渡すると告げる。

    現在、倉敷の大原美術館で監視員をしている早川織絵の回想から始まるスイス・バーゼルでの忘れがたい7日間の思い出。

    ミステリとしての完成度よりもこの世界観、ルソーやピカソへの優しいまなざしが心地よく、あっという間に引き込まれてしまった。

    文庫版は買おうと決めました。(お母さん、本増やしてごめんなさい)

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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