常設展示室: Permanent Collection

著者 :
  • 新潮社
3.72
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103317548

感想・レビュー・書評

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  • ア-トの世界に魅せられ、人生をひたむきに生きる人々の姿と、美術館の絵画を紡ぎあわせて描かれた【原田マハ】による極上の6篇です。世界の美術館で巡り合った一枚の絵画が、その人の運命を変えてゆく、そんな数奇な物語に心を奪われ、深い余韻に浸りました。ピカソの<盲人の食事>、ラファエロの<公の聖女>、フェルメ-ルの<デルフトの眺望>、ゴッホの<ばら>、アンリ・マティスの<豪奢>,そして『道』は感涙の物語・・・いづれも心に響く珠玉の名編揃いです。

  • 短編集。原田さんは絵画のことを書かせたら超一流と思いますが、絵画以外の描写も美しいです。

  • 美術作品にまつわる短編集。
    1作を除き、家族の絆を中心に描いているので、読んでいて、とても優しい気持ちになれる。
    取り扱っている作品も、身近な作品が多く、作者の美術系の作品の中でも比較的読みやすい。

  • 女性が主人公のアート短編集。
    できすぎと思えるくらいのカタルシスを、アートとともに。
    最後の「道」なんて、ホントにできすぎだなあと思うのに、泣けてきます。

  • マハさんの本は、美術品に関する小説なのでアートに詳しい人はより一層読みやすいのだと思うが、私は詳しくないので
    検索しながら読んでいる。

    有名な美術品ばかりで、興味がわく。

    小説の感想は、好みが分かれるところだと思う。

    幼い頃に別れた兄と妹が見た光景を
    美術品を通して想像しやすくなっている。

  • 絵に絡んだ短編集だけど良いな。自分も絵は大好きで家中に本物もプリントも多数飾ってるけど、絵が人生に絡むお話の数々で、静かな感慨が残りました。特に道が好きです。

  • 知っている作品、知らない作品、さまざまな絵画がモチーフだけど、やはり絵を通じて物語が繋がっていく体験って私もしているからとても幸せな、崇高な気持ちになれる。

  • 部屋に飾っておきたいとか、思い入れが深い絵画って、思い付く限りルーヴル美術館で見た『民衆を導く自由の女神』の1点。
    しばらく動けなかった。

    強い女性に憧れがちな私。

  • いつものように、登場作品をググりながら楽しみました。
    美術館に行きたくなる作家さんです。

    海外の美術館にまた行ける日が来るのだろうか…

  • 美術絵画にまつわる短編集。とても面白かった。特に最後の話は印象に残った。目の前にその絵が現れ、その時の主人公や描いた画家の心情が迫ってきたようだった。この作家さんの他の作品もぜひ読んでみたい。3.8

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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