- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103323419
感想・レビュー・書評
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うーむ、私にはちょっと合わなかったなぁ。ストーリーはおもしろかったんだけど、乾きすぎてるというか、登場人物に魅力を感じなかった。
ほとんど一目惚れの人をストーカー紛いの行為をして追いかけ、付き合うとこまでいったけど…。そんなお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて深い仲になった若い彼女の必死さと現状がそこそこ楽しい中年男子の恋愛テンポの違い、文化のすれ違いからの小さな棘がリアルに描かれている。最初と最後のみ中年男子目線なのも種明し的でまとまりと後味がいい。
こういうものなのかもなーと、じんわり来る。
心を開かない人の目をインコの目と例える所がツボ。 -
少し大袈裟に言うと一冊を通して自分の恋愛の一部始終を見ているような、「吉田さん=自分」と錯覚するような、そんな感覚がずっとあって、かなり共感度の高い小説だった。恋愛中のものの考え方が似すぎていて胸が痛い。思い込みの激しさと盲目っぷり、一途とストーカーの境界線をふらふらさ迷いながら発揮する行動力。相手のことはもちろん好きなのだけど、結局は恋に恋する部分が多かったり、相手の像を自分の中で確立させすぎたりしてるんだろうなぁと吉田さんを見れば分かるのに、吉田さんと全く同じ道を辿ってしまうのはなぜだろう。
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吉田と前田のやりとりがおおしろくてにやにやしながら読んでしまった
吉田の気持ちはわかる -
20代前半の女性《吉田》が、
男性《エノマタさん》に一目惚れして
その男性を追っかけて北海道から東京に上京してくるというお話。
エノマタさんの職場の近くの喫茶店でアルバイトをし、住んでるマンションの近くに【お勤め】と称してたたずみ、遠くからエノマタさんをみるという、ストーカー行為をおこなう吉田。
ストーカー行為だし、何ひとつとっても怖いのに。なんともおかしくて笑える。行動にうつすかは別にして、好きな人のことを知りたい会いたいと思う気持ちはわからなくはない。笑
吉田の短大時代の親友、前田。
前田のキャラもいい!
バイト先で知りあったりえぽん。
とにかく、出てくるキャラが濃いw
思わず笑ってしまうシーンたくさんあります。
オススメです。 -
登場人物に妙な違和感を感じて、
物語の出だしでつっかえてしまったのですが、
最後まで読むとその違和感の正体もわかります。
ちょっと読みにくいかなと感じたのは最初の一章だけで、
加速度的にページをめくる手が止められなくなりました。
そう、確かに恋ってこんなんだったよなぁ・・・
(もう忘れちゃったけどね・・・(-_-;)フッ)
登場するのは、あらゆる知恵と勇気を絞りだして
恋を成就させようとする女子と
努力や貪欲と言う言葉から、最も遠い位置にいるような
いわゆる草食系男子。
(男子と言ってももう40過ぎなのだが。。。)
なんだか、やるせないくらい噛みあわない二人の恋愛の行方、
ぜひ読んでみて下さい。 -
どうしようもなく人を好きになるってこういうことかもしれない。山崎まさよしの「いつでも捜しているよ、どっかで君の姿を」って歌詞でも同じことを感じた。見つけたからって何ができる訳でもないけど気がつくと捜してる。だから吉田苑美はとてもいい人だと思う。確かに生身の相手は想像してた相手とは違うんだよね、当たり前だけど。それでも迷わず飛び込んだ吉田はいい!その先のことなんて誰にもわからないんだし。
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吉田のストーカーぶりが面白かったです。笑 完璧ストーカー行為をしているのに、ストーカーだとは思っていない吉田に笑える。。。