- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103330622
感想・レビュー・書評
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「何者」のアナザーストーリーだと知らずに読了しましたが、特に問題なく楽しめました。
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“何者”のアナザーストーリーだけど、テーマは全く違った気がする
こっちの方が読後感がすっきりしてて、“何者”を読んで張った肩が“何様”を読んですっと軽くなった -
短くて軽いけど重い何かを一つ残していく短編集。生き方の本質と偽りを暴いていくような物語だった。正しく生きることを求められ続けたのに、正しいだけではつまらないと言われることへの葛藤、人が人を評価する資格もないのに人を選別していかなければならない人事の悩み等、誠実に生きることに真剣な人の悩みがとても共感できた。本当に困っている人は日々を生き抜くのに必死で、届けたい想いが、届けるべき人に届かないもどかしさからは、筆者の執筆業に対する意義を見つめる謙虚な姿勢が垣間見られる。軸を定め、状況変化に応じ片足だけ動かす、ピポットっていい言葉だな。そして、1秒だけでも誠実さがあれば、それも誠実のうち。その1秒から自分がどうありたいか、どうあるべきかを拡張させていくことに背中を押される言葉に出会えた。
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ビブリオバトルチャンプ本('16.10 校内読書週間)
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いろいろ抱えてて、
期待してしまって、間違えて -
生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。
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むしゃくしゃしてやった、がすごく苦しくてよかった。朝井リョウさんの本は見ないふりしてた現実突きつけられて読後苦しくなるし、苦しければ苦しいほどクセになる。
優等生だった自分より問題児で手がかかった妹の方が両親の喜怒哀楽を大きく引き出してることに、どこか違和感と不満を覚える姉。そこから展開して、やっぱり世の中真面目に頑張った人より不良だったり苦労が多かった人の方がちやほや評価されてるんじゃないかって展開していく。わかる。 -
朝井リョウさんの本を始めた手に取った。
個人的に「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」「何様」が好き。おそらく自分にも少し重ねることができるからだろうなと思う。リアルで職場にいると苦手なタイプであろう君島さんに、最後は少し救われた。
ただ過ぎていく毎日の中で感じる違和感を掘り下げて言葉で表現して、そこに共感させることができるってすごい。
そして朝井さん、まさかの同い年!応援してます〜。
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もっと「何者」と繋がっていると思っていたが、単に私が忘れてしまっただけかもしれないが、それほど繋がっていなかった。
しかし、たまたま就職活動をテーマにした作品を良く読んでるな。 -
何者の続編。何者の登場人物だけでなく、登場人物の周囲の人物の物語も書かれていた。何者を読んでいたいたときとはまた違う視点で登場人物を見れたのがおもしろかった。