本屋さんのダイアナ

著者 :
  • 新潮社
4.16
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本棚登録 : 5336
感想 : 683
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103355311

感想・レビュー・書評

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  • ダイアナと彩子 ふたりの呪いを破る旅も良いけどティアラや彩子の両親ら周りの大人たちも素敵

  • 無い物ねだり
    自分に持ってないものを持ってる人に憧れる

    ダイアナと彩子の友情素敵だなぁ

    自分で自分を可愛がろう!って思えた
    自分が自分を一番愛さなきゃ!!!って。

    すごーく好きな本!!!
    もっと早くこの本に出逢いたかった!
    今年一番夢中になった本だなぁ

  • 本に関わる物語という理由だけで選びましたが、とても面白かったです。二人が仲良くなったきっかけも、お互いの親に受け入れられることも、良かったです。

  • 登場人物の描写が丁寧に書かれている。
    共感するところが多かった。
    読みやすい。

  • 憧れのあの子、わたしの腹心の友。

    キャバクラで働く母ティアラとの母子家庭に育ち、大穴と書いてダイアナと読む自分の名前とそれらによって周囲から否定される世界を恨みながら、本の世界に自由を求めるダイアナ。落ち着いた両親の元、名門の女子校に通うことを運命づけられ、主張する自分の性に嫌悪感を抱きながら、ダイアナの世界に憧れる彩子。二人の少女は親友として心を通わせたが、小学6年生のある日、仲違いをしてから10年間離れ離れになる。再び二人が出会うとき、彼女たちの人生はーー。

    ダイアナの母ティアラさんに隠された謎がちょっとずつ明かされていくのが、面白かった。情報が小出しになっているのと、ダイアナの成長と共にティアラさんへの共感や理解が進んでいく描写が、読者の私と沿っているからだろう。終盤の父の描写に関しても、ダイアナと共に失望し、そして少し関係改善のチャンスを感じることができた。ティアラさんを全肯定はできないが、ひとつの尊敬できる女性像である。

    ダイアナに感じるのは、生きるエネルギー。ティアラさんにも感じる。野性的であるが健全。本能的に最も危険なところからは逃げられる力。それが彩子にはなかったのだろう。でも彩子は自らの力で呪いを解いた。眠っていた力が目覚める瞬間は、きっとダイアナが彩子に感じていた光を、私も見たと思った。

    読書をどう生きるための力に変えていくか、は答えが見つからない。ダイアナは確かに本屋で働くという夢があったから、頑張れた部分があったと思う。愛する本の世界から学んだことがあったと思う。しかし、それは彩子にもなかったとは言えないわけで、彩子の逆転は確かに『秘密の森のダイアナ』から受け取ったメッセージを力に変えたもの。読書から得られるものは、長い努力の通奏低音でもあり、決断の時の一撃でもある。もちろん努力があってこその決断の一瞬ではあるけれど。再会した二人が、再びどのような“腹心の友”として過ごしていくか、明るいものを感じるラストだった。

  • 濃い!話の道筋は複雑ではないのだけどとにかくいろんなものが濃い!
    女ならとても愉しめる本じゃないかな。背中合わせの二人の女の子の成長するお話なので男だとどうだろう。
    でもその成長だけじゃなくて、いろんな世界を知ることができると思います。
    久しぶりにいい本でした!

  • ダイアナと彩子の成長を感じた。面白かったー。

  • ページをめくるたびに胸を締め付けられる文章が続いている。どうか二人の邪魔をする大人が出てきませんように。

    その後のすれ違いが、長くてびっくり。
    お父さんのクズっぷりはリアルでよかった。
    ラストはもう少し素直さがあってもよかったかな。

    • Aℹ︎コさん
      蛍のクズっぷりホンマにしばきたかった!
      勝手に実はもう亡くなっててティアラさんが
      今度は書いたと思ってて!生きてるしクズやしもう〜早くティア...
      蛍のクズっぷりホンマにしばきたかった!
      勝手に実はもう亡くなっててティアラさんが
      今度は書いたと思ってて!生きてるしクズやしもう〜早くティアラにもええ奴との出会ってほしい。
      2019/09/08
  • 暖かい情景にもどこかリアリティがある素敵な作品でした。早く読み進めたくなります。他の作品も読みたいです。

  • パッと目に着いたタイトルで手に取った。こういういい出会いがあるから読書はやめられない。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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