百の夜は跳ねて

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 860
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103526919

感想・レビュー・書評

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  • 老婆老婆と繰り返される度、腰の曲がったノーメイクノーブラでブカブカの服を着た白髪頭の、本作で描写されているのと真逆のおばあさんが頭に浮かんできて、老婆という言葉ばかりが気になってしまった。

  • 就活に失敗して、高層ビルの窓掃除をする主人公。

  • テレビでのコメントは人を逆撫でしたいのか、ただ天然なのかどちらなんだろう?そんな人はどんな文章を書くんだろう?そう思って手に取った本。
    最初読み進めるうちは、主人公から自分の人生はこんなはずじゃなかったと、滲み出る暗さと投げやりにも似た諦めを感じたけど、途中からはそれらを抱えつつも心に変化が見られる様子。最後は少しだけ前向きに歩み出す様子。人間すぐには変わらないけど一歩ずつ、というか、むしろ大人になり隠れてしまっていた素にもつ人間性が少しずつ少しずつほぐれて、また見えてきた、という感じかな。
    人間てこんな感じだよね、となんだか共感と安心感を覚えた本でした。

  • TVの中のクールな学者はどんな話を書くのかと。うん、読みやすかった。高層ビルの窓拭きの目線とかなるほど。

  • 期待していなかった平成くんがわりとよかったのだが、こちらはあまり好きではなかったかな。

  • おばあちゃんはどこにいったんだろう
    急に会えなくなるなんて寂しいですね
    難しい感想は書けませんが、好きな小説でした!

  • 図書館で借りて読んだ。

    テレビでのコメンテーターとして見せる著者の雰囲気とは違い、作風は優しい。不可解な話ではあるが、登場人物への愛情が感じられる。ラスト2ページが好き。そこに著者の思いが凝縮していると感じた。

  • なんか意味わからんけどいい

  • 2022.8.12

  • 主人公の職業が高層ビルの窓掃除。
    今まで見ていなかったり
    見えていなかった人たちの話。

    人との出会いも一生も儚いものだと感じた。

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著者プロフィール

1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。2011年に若者の生態を的確に描いた『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。18年に小説『平成くん、さようなら』で芥川賞候補となる。19年『百の夜は跳ねて』で再び芥川賞候補に。著書に『奈落』『アスク・ミー・ホワイ』『ヒノマル』など。

「2023年 『僕たちの月曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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