オルタネート

  • 新潮社
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本棚登録 : 9854
感想 : 828
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103537311

感想・レビュー・書評

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  • 「オルタネート」という高校生限定のSNSを中心として、3人の高校生が成長していく物語。と思いきや、意外と「オルタネート」が物語に与える影響はそこまでなかったなという印象。

    互いの物語が絡み始めた中盤以降、段々物語が加速していくのが凄くいい!終盤の疾走感は更に気持ち良くて、ページをめくる手が止まらなかった。
    (ただ物語序盤は、登場人物やオルタネートに関する固有名詞が多くて、情報整理するのが若干疲れるかも)

    個人的には一日で一気に読み切ることでより面白く感じられる作品だと思いました!

  • 読み始めはどうかな……と思っていたけど色んな要素がきちんと展開されていってて面白い(=^▽^=)

  • 複数視点で書かれていてするする読めた。面白かったです。最後に近づくにつれて視点の切り替えのテンポが早くなっていくけど、それでもわかりやすか書けるのすごいなぁって純粋に思った。
    各登場人物についてめちゃくちゃ掘り下げるわけでもないから、そんなに重くもなくて軽やかに進んでいくので、「オルタネート」ひいてはSNSだったりデータ分析?AIについて考えさせられつつ、面白く読めたように思う。
    最後、登場人物みんな「オルタネート」や、わだかまっているそれぞれに向き合って成長していて、最近考えなきゃ考えなきゃって思ってた私としては、ちょっと楽になるというか、爽やかでよかったです。
    加藤シゲアキさん、他の作品も読んでみたくなった。

  • 直木賞の候補になった点とジャケットが気になり読了。
    高校生達の日常をオルタネートという架空の高校生限定SNSを中心に描いている。オルタネートで恋人を見つける人、高校を辞めオルタネートから除外された人などの物語における登場人物の青臭さ、人間模様がきれいに描写されていてすっきり読める作品。

  • マッチング機能を持つ高校生限定のSNS「オルタネート」を「使わない」蓉、「使う」凪津、「使えない」尚史の3人を軸に物語が進む。家族とのすれ違い、トラウマ、理想と現実のすれ違いをそれぞれに抱えた登場人物たちが、日々もがきながら、過去を乗り越え、今の自分を受容れ、現実とかみ合っていく過程を描く。

    加藤シゲアキのお話は構造的だなと感じる。読解しきれてない部分もあると思うけど、『ピンクとグレー』からさらに洗練されてるのを感じた。さすが直木賞ノミネート作品。

  •  「アイドルが書いた本か」と少し偏見を持って読んだ。しかし、その偏見はとても愚かで幼稚なことだったと読後に自己嘲笑した。
     部活に打ち込んでいる姿がとても美しいと思った。私には自分から積極的に打ち込めるようなものはなかった。無難に最低限度の勉強をするだけで、純粋に羨ましいと思った。容や三浦から見ると、親がプロの料理人や料理研究家だったため、自然と目標やライバルになっていただけなのかもしれない。個人の趣味や方向性は環境に大きく影響しているように感じた。
     また、凪津の生き方は危険だと思う一方で自分も同じ行動をとるかもしれない、同じ考えを持っていただろうと感じた。なぜそこまで、「相性」をマッチングアプリに委ねてしまうのか。後悔しないのだろうか。結果としてはオルタネートに裏切られてしまう結末となった。自分の意思でない何かのツールにすがりたくなる気持ちは恋愛に限らず考えてしまうことは共感できた。
     そして、桂田に関してはそこまで自責の念を感じなくてもいいのではないかと思った。凪津に対してそこまで後ろめたい気持ちにならずともいいのではないかと。

  • 高校生限定のマッチングアプリ、オルタネートを取り巻く高校生達の話。
    料理対決だったり、運命の人を探したり、バンドをやりたがったり3人の話を順番に追っていく構成。
    面白かったけど、思ってたのと違う感があったのと、短いスパンでころころ主人公が変わるから思い入れがないまま進んでく感があった。
    配信者が居たりしてイマドキな作品だな~って思ったけどマッチングアプリの時点でそうか笑

  • 高校生限定のマッチングアプリを介して出会いや繋がりを描いた小説。

    正直面白さが私は見出せず…。何故だろう…。
    料理の子だけ結果が気になって読んでたけど…。

  • 最後まで辿り着けると、SNSで友達を作ったり、あるいはリアルの生活の大切さが増すといった体験を日々経験しているから「わかる」し、よかったなーとは思うんだけど、料理のシーンとか、高校生が趣味で書くファンタジー小説みたいなリアリティのない情景が惜しかったのと、全体的にちょっと心情描写過多なのか、なんとなくこれはドラマの方が良いんだろうなと思った。

  • みんな闇や苦悩があるけど、受け入れたり、克服したり、背負ったり。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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