みなそこ

著者 :
  • 新潮社
2.85
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本棚登録 : 228
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103910022

感想・レビュー・書評

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  • 「ママ!へんなしゃべりかたになってる」と娘のみやびがツッコむけど、まったくそのとおりで、方言を活字で読むのは辛かった。
    さわは大人にも母にもなりきれてなくて、まぁ、自分にしてもそこは否定できないけど、その姿をまざまざと見せられるといたたまれない感じで、とにかく早く読み終えたくて、読んだ。
    四万十は行ったことがあるので、きれいな風景を浮かべつつ、話は残念…(~_~;)

  • 前に読んだ2作が好みだったので期待していましたが、感情移入できず。
    設定に無理があると思うし、なんだか何をどうしたいのかもわからない主人公。

    完読できたのは、風景描写の美しさに尽きます。

  • 澄んだ水の流れ、豊かな自然と共に過ぎる夏。ピアノの調べが聴こえ、全体像は静謐な小説なのだが、さわとりょうの恋に違和感を感じてしまう。最後までザワザワして落ち着かないままだった。

  • 中脇初枝の新境地か。児童虐待は出てこない。少女が大人になったあとのこの微妙な距離感、腹の探り合いはゾクゾクしますね。注意して読んでないと筋書きが良くわからんくなってしまった。

  • う〜ん、微妙…
    「きみはいい子」「わたしをみつけて」がすごく良くて新作を心待ちに、期待していただけにガッカリ。
    耳慣れない、読み慣れない方言のセリフがまた読みにくさを倍増させた感じですが、とても読みにくく、主題もイマイチかな〜。

  • 四国。夏。盆。村。過去。ピアノ。音楽。ラヴェル。会話が方言で書かれている。昔話やわらべうた、音楽で死んだ人も蘇る。その時だけ蘇って、人はそれを忘れない。周りの大人や親を怨むことだってできるのかもしれないけど、諦めているわけでもなく、自分をはぐくんできてくれたものを慈しんでいるみたい。

  • ピアニストになれなかったさわ。高知の実家に帰り、同級生ひかるの息子りょうを愛してしまったさわ。うーん、「きみはいい子」がよかったので期待してしまったが、ちょっと違った。みなそこ=水底?

  • これは、なんだか不安定になる本。
    さわさんと、りょうの話。
    大人になりかけの危なげな少女と、狡猾な大人の女性が同居してるような佐和子。
    産まれるまえから知っているりょう。
    母が、生まれた土地の言葉を使うと泣き出すみやび。
    なんか、ひたすら不穏な空気が漂っていて、不安定になるお話でした。

  • 2015.01.26

  • いろんなことが詰め込まれているのに、散らかってる感じはしなかった。
    何にも知らないふりして、やっぱりみんなちゃんと知ってる
    大人はたいがい、どんな風に見えたとしても、ちゃんと知ってる
    そんなことを思った。

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著者プロフィール

徳島県に生まれ高知県で育つ。高校在学中に坊っちゃん文学賞を受賞。筑波大学で民俗学を学ぶ。創作、昔話を再話し語る。昔話集に『女の子の昔話 日本につたわるとっておきのおはなし』『ちゃあちゃんのむかしばなし』(産経児童出版文化賞JR賞)、絵本に「女の子の昔話えほん」シリーズ、『つるかめつるかめ』など。小説に『きみはいい子』(坪田譲治文学賞)『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』『神の島のこどもたち』などがある。

「2023年 『世界の女の子の昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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