仮面の国

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 21
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104017027

作品紹介・あらすじ

熱狂的共感と轟々たる批判を呼んだ「絶対零度」の社会時評。

感想・レビュー・書評

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  •  97年の「サイン会中止事件」から「新潮45」で一年間連載したもの。かなり必死に、頑張って書いているようだが、イマジネーションで書いてしまっている部分も多く科学的な感じがしない。新聞雑誌のコメント程度で、勝手に心情を想像しちゃったら、論文ではなくなってしまう。

  • 図書館にて。
    子どもへの虐待や慰安婦問題へ真っ向から切りこんでいる。違う意見を持つ有識者たちへもまっすぐ向かって行くから、いろんな風に叩かれるんだろう。
    私たちは女性として、どうしても男性より弱い(弱くされている)世界がある。女性を貶めることで自分の価値が上がったかのような考え方をする男性も多い。この作者のように頭のいい方なら、もっと違う切り口で自分の意見を主張する方法があるような気がする。痛々しい。言っていることがまっとうなだけに、もったいない。なんて言うか…他人を批判するにしても、言い方がある気がする。相手も大人げないのかもしれないけど、(小林よしのりとか)ちゃかしてバカにしてくる人に真っ向勝負は不利だろう。
    でも、その痛々しさ、危なげなところで皆を敵に回して向かい風に当るようなひりひりした感じがこの作者の持ち味か。

  • 1998年。

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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