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- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104041046
感想・レビュー・書評
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15歳のイチが東雲楼での生活を綴った物語。この時代の1人の女子としてどう生きることが幸せなのか考えさせられた。貧しいまま、ふんどし姿で海女として一生を終えるか。それとも親の借金を返すために遊女として働きながら読み書きを覚え、贅沢品に触れて借金返済後の自由を想像しながら辛い日常を耐えるか。けれど、当時は選べないからこそ与えられた場所で生き抜くしかなかったことが窺えた。物語のラストがあっけなく終わってしまった。個人的にはもう少し余韻が残る最期が良かった。ので、☆3つで。
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青井イチ、師匠の鐡子さん、花魁の東雲さん。
初の村田喜代子さん。
子供の頃に見た「アルプスの少女ハイジ」のハイジから受けた、
「んもう、見てらんない。」と思わされる愚直さを感じるのだけれど、彼女の日記は飾り気のない本能からのもの。
それを鐡子さんが楽しみにしているのがあたしを安心させる。
そして、花魁東雲さんの有り余る美しさや思慮深さや頭脳明晰であろう事などを妄想。
やっぱり遊郭が好き。