決壊 上巻

著者 :
  • 新潮社
3.58
  • (69)
  • (121)
  • (124)
  • (33)
  • (9)
本棚登録 : 728
感想 : 127
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104260072

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初の平野作品。

  • 何だか居心地の悪い家族たち、でもいつになっても何も起こらない、ように思える。読み続けていいのだろうか、不安になった。表紙に誰が殺されるか書いてあるのは、不安解消のためかも。
    やたら漢字多い。でも、朝食を採る、昼食を摂る、の両方出てきたけど、いいのか?
    オッカムの剃刀とは、説明に不要な部分は切り落とす、ということだそうだ。

  • とにかく重い!!
    そして、何も起こらない!!
    でも、実は、所々に伏線がある。
    そして、その伏線は下巻へ続きなんと…

  • 爆発しそうな予感のみがグダグダと低温で煮込まれてる感じ。最終的な評価は下巻を読み終えてから。

  • 手を黒く汚して苦しみながら読む小説だと、作家の伊坂幸太郎さん(多分)が絶賛していたこと、著者の動画インタビューを見てこの作品に対する強い覚悟のようなものを感じ、これは読んでおきたいと手に取った。
    あらすじなどを読んでいたのでもうちょっとミステリー小説のような展開で構成されているのかと思っていたのだけれど、これがまぁ、なかなか話が動かない。
    ミステリーというより総合小説を目指すうえで、ミステリーのような型にするのが話を伝えやすいからこのように殺人が起きたりするといった印象。
    上巻は登場人物の性質と関係性を丁寧に描いていた。物語が動くのは上巻の終りくらい。
    とにかく訴求性も高い小説で、歴史や政治に疎い僕は、そのパートになると半分くらい意味が分からず仕方なく流し読みすることしか出来なかった。なんつうか、読者にもレベルの高い読解力や知識を求めているように感じた。
    上巻で早くもかなり虜になっているのだが、ひとつ気になるのが非常用漢字を常用するところ。「頻り」「到頭」など電子辞書が手放せない。まぁ、慣れればそれが小説の頑強さを現すスパイスになっているようにも思え、気にならなくはなるが・・・。
    好きなシーンはp.174からの言葉に対するくだりかな。
    さて、下巻ではどう決壊していくのやら。汚れた手を一度洗い、読みすすめることにしよう。
    (2008.01.21)

  • 描写の緻密さはすさまじい、リアルな感覚が存在感をイメージさせる
    情報量も相当なものではある、本当に事件の当事者になったらこの様な
    苦痛に直面する事を意識させる。途中から誰が中心の話か解らなくなり
    最後の結末は納得のいかないものとなった。

  • 実に読み応えアリ。
    事件発生前は特に退屈だったりしたけど発生後は進む進む。
    個人的には傑作。

  • 賛否両論有ると思いますが、個人的には傑作。
    平野啓一郎の本はこれが初めてなわけですが、なるほど確かに難解な語句や非常用漢字も多用されてたけどストーリー自体は、
    案外分かりやすかった。まぁ崇の難しいキャラには若干辟易させられましたが(笑)
    力作。

  • ぐいぐい引き込まれる展開、だけどテーマが重い。大切な人が殺される、身内に信じてもらえない、犯人たちの不気味さなど読み進めるのが辛くなる。もしも身近で起こったらと考えてしまう。今の世の中、起こるかも知れないと思えるリアルな設定。はやく下巻を読まないとと思う。

  • 手を汚しながら読む。痛みを伴う読書。今年一番の問題作。上。

全127件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

作家

「2017年 『現代作家アーカイヴ1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平野啓一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×