- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104690015
感想・レビュー・書評
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★森に分け入れない★丁寧に取材をしているし、取材をするにつれて本人に問いかけが跳ね返ってくるのは誠実だと思う。ただ、こういう悩みを抱えて苦労している人はいるだろうし対応も整っていないだろうとは、出版から15年たつと感じてしまう。それだけ本書が問題啓発の嚆矢になったということかもしれないが。性に対する一人一人の背景や思いが千差万別すぎて、なかなか一般論になりにくい。題材の衝撃度が先行し、どこか表面をなぞった感じになってしまう。
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ボランティアの本質といいますか、ボランティアの限界を垣間見た感じがしました。セックスボランティア・・・、男性障害者への女性、あるいは男性ボランティア、女性障害者への男性ボランティア。。。無償の愛なきボランティアとはいかなるものか、また、お金の世界に愛は介在するのか。。。人間とは、健常者、障害者にかかわらず、いつの世も、いくつになっても、悩みかつ夢を見るものなんですね。坂口安吾の「堕落論」、太宰治の「人間失格」再読の時期でしょうか・・・。ノンフィクションライター、河合香織さんの作品です。
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難しい問題は置いておいて、
私はこの著者が好きだなと思います。
性がどうして必要なのか
なにが正しい性の在り方か
なんて、誰が答えられるのか…
性について悩んでいる問題は誰にでもあって、
問題の内容は人によって違うから、
理解しあえたらいいなと思いました。
自分勝手だけど、
私も大好きな人と幸せなセックスがしたいです。 -
図書館から。
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障碍者の性、という扱いにくいタブーについてのノンフィクション。とにかく考えさせられた。
クオリティオブライフに、食事や排泄はあるが、性はないのではないか。頼みたくても頼めない。
性は生きる根本、という。 -
初版は2004年。その当時に、このような問題を世に問うって凄いと思う。わたしは当時中学生かそこらで、社会問題にあまり関心がなかったから、その頃世の中がどうだったかってわからないんだけど。
生活保護や、障害者雇用の問題について考える上で参考になるかと手にとった本で、思いのほかいろいろなことを考えるさせられ、まだどう消化すればよいかわからない。
関係者の人の語りや描写が中心で、筆者のこの問題に対するあるべき論の議論がある訳ではなく、筆者自身もこの問題に対してどう考えていけばよいのか、自身や読者に問うているというか。 -
2012/10/28
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一般教養として読んでおくべきだと思う、障害者の性との向き合い方の本