- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022364
感想・レビュー・書評
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沢村さんが、きちんと丁寧に、
しっかりと暮らしていらっしゃったということがよく分かる本でした。
献立を覗かせてもらうといういうことは、
その人の暮らしが透けて見えることのような気がしました。
そして、また、献立ノートの装丁のおしゃれなこと!
旦那様への愛情も存分に感じられて、暮らし方のひとつおお手本のように感じました。
「女優をやめることはあっても、暮らしをやめることはない」
ひとつの考え方の指針になりそう。
まだまだ料理の腕は半人前ですが、私も献立ノートを作りたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1996年に87歳で亡くなった気骨ある名脇役・沢村貞子さん。プライベートでは夫君・大橋恭彦さんとの夫唱婦随ぶりも知られたものだったという。「仕事3割、だんなさまと家のこと7割」と言ったくらい、大橋さんとの日々の暮らしを大事にしていた沢村さんは、毎日の献立の記録を27年間にわたり、36冊のノートに記していた。その記録から食卓を再現しつつ、沢村さんのエッセイを織り交ぜたもの。料理屋で食べるようなものではない、でもそこはかとなく粋だし、それでいて気ままに和洋折衷もしてしまう食卓の記録は、書かれた文字を見ているだけでもおいしそうな気がしてくる。
だけど、それが半分強しかないってどういうことだ?
著書の紹介などに贅沢に(ムダに)ページをとっていたりして、雰囲気はいいのにどうも粗製濫造な感じが漂う。27年にわたる献立の記録という宝を100ページにも満たない本にまとめてしまうのはちょっと乱暴すぎやしないだろうか。そうそうたる面々が著者に連なっているけど、エッセイを1編寄せているだけ。しかも本書が初出でないものもある。このあたりも、看板に偽りありな感じがしてしまうなあ。亡くなった人を利用したあげく、汚すような本はやめていただきたい。 -
『第三者から見た沢村貞子』を紹介する本。
黒柳徹子さんの沢村貞子さんに寄せる思いに、古い民芸カレンダーに包まれた献立日記がずらり勢ぞろいしている様に、心打たれました。 -
メインでこの本を作った高橋みどりさんの書いた部分はとてもニュートラルな感じで(きっとそれを"ナチュラル"と言うのだろうけど)あまりインパクトはない。けど、沢村さんの知己ではないのだから当然といえば当然か。そういう意味では、沢村さんを「母さん」と慕ったという黒柳徹子さんの冒頭のエッセイがこの本の白眉であると思う。沢村さん・黒柳さん両者の人となりがよくわかる素晴らしい数ページだった。
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きちんんとした昭和の食卓。いいです。
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沢村貞子のエッセイの中の献立が、実際写真付き、分量付きで載っています。昭和の食卓です。沢村貞子の日々の細やかな心配りを感じます。
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一人の女性の凛とした生き方。思いやりと丁寧な暮らしが献立日記に垣間みられて、胸の奥が熱くなりました。
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黒柳氏の文章で号泣。
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ステキだったけど、やはり本人による文章で読むほうがいいね。佐島のマンションを葉山て編集で書いてたりね、気になります。
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沢村貞子・入門編と言える一冊。とても丁寧にまとめられている。