慶喜の捨て身: 幕末バトル・ロワイヤル (新潮新書 408)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104084

感想・レビュー・書評

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  • 大政奉還の前後。当たり前といえば当たり前だけど、歴史小説みたいにかっこいいわけじゃないし、想像以上にグダグダ。これが本当のところなのだろう。

  • うーん、なんでこんなタイトルにしたんだろう。
    幕末のいろんな利害関係の中の、人の動きを描いているのだが、慶喜はそのうちの一人に過ぎない。
    判りやすく否定的に描かれていて、別にどってことない。
    どってことない。うん。

  • 第一次長州征伐後から大政奉還まで。ここら辺は歴史事象を追いかけるだけだと物足りない時期だからちょっと食い足りなかった。関係ないけど、松平春嶽の手記に 「世間の人は知らないけど(慶喜公は)肝が小さいたち。そのせいか決断することができない」とか書いてある。あれで? いつまでたっても慶喜がいまいち理解できな い。もうそういうキャラだと思うしかないのか。

  • 江戸時代の最後の年1867年末までの3年間が描かれてるけど、12月25日の幕府軍による薩摩藩邸焼き討ちで終わっていて、「え、これで終わり?」という感じでした。この先がもっと読みたい!

  • 続きが気になります。

  • (欲しい!)/新書

  • 題名のインパクトで読んでみたけど…う~ん。。。
    ちょっと残念なカンジだなぁ…
    『慶喜』って題名についてるクセに登場少くね?(笑)

    最後がなんとも尻切れトンボ。

  • 年表をなぞるというとあまりいい表現ではないけど、どこか嘘臭い建国神話的な幕末英雄サーガに流れずに、権力中枢から幕末を書く。面白いね。
    龍馬がほとんど出てこないのもいい。あんまり好きじゃないのよ。
    小御所会議の様子は、こんなものかもしれないって思う。昭和20年の御前会議もこんな感じだし。だけど、第2次長州征伐はよく分からない。銃の性能に帰してしまっていいのかな。
    各藩が日和見を決め込み始めたのは分かるけど、その後の展開にどの程度の見通しを立てていたんだろう。この時点で、明確な将来ビジョンを持っていたのは慶喜だけのように思える。そんなことはないんだろうから、そこらへんも比較してほしいな。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号210.58/N93

  • 本のタイトルが「慶喜の捨て身」とあったので、大政奉還に至る経緯を慶喜公を軸に佐幕・討幕両派の時系列の事実と歴史文書から垣間見える心情とともに明らかにするものかと期待して購入したが、「慶喜公を軸に」という意味では全くの期待はずれ。
    大政奉還に至る慶喜の振る舞いなどはホンの数ページ触れているだけである。
    しかも、最後は薩摩藩邸焼き討ち事件で終わってしまい、鳥羽伏見の戦い及びその後の慶喜の大阪からの逃避行の心情等まで触れられずに終わっている......。
    一体この作者は何を狙ってこの本を書いたのだろう?

    とはいえ、一向に慶喜の出番がないものの、本の殆どの部分で触れられている幕府瓦解に向かう中での市井の人々の所業等はなかなか面白い部分もあった。
    その部分だけで☆☆分の価値はある。
    慶喜云々に至ってはタイトル詐欺といってもいいほど。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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