- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104107
感想・レビュー・書評
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講演を書籍化したもの。
母語は精神そのものという考え方は非常に納得する。言葉は道具ではなく、第二言語は母語を越える事はできない。
個人的には、だから早い時期の英語教育はどっちつかずの人間を作るだけだと思っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『言葉には、実体がない。』
「美しい日本語」をテーマにした井上ひさし氏の母校講演集。やはりこの人はすごい。ただただ徒に近年の言語環境の劣化を嘆く老害とはわけが違う。知識に裏付けされた感性とは、どうしてかくも美しいのだろう。 -
言語は社会の影響を受け変化する。アメリカの思惑が日本の国と言語にどう影響を及ぼしたのか、明快な語り口で解説。
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日本語をもう一回見つめなおそうと思った。
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2010年になくなった井上ひさし氏の講演をまとめたもの。
日本語をめぐって、歴史や政治の話、農業の話など、言葉とは無関係と思われる分野にも話が広がる。 -
おもしろかった。
言葉って奥深いなー。
だから英語とかも好きなんかもしれん。
もっと音に注目して言葉を操ってみたい。 -
日本語を学ぶための本ではなく、井上氏の、日本語に関するエッセイ。何故日本語を学ぶのが大切かを書いている。
英語教育を幼児期から進めようとする風潮があるが、まずは母語を固める大切さを書いている。非常に共感できる内容であった。
ただ本としては簡単に読めて物足りなさを感じた。 -
母語という響きの美しさ。難しいこと易しく、易しいことを深く、深いことを面白く。やはり井上ひさしは素晴らしい、と思いました。母語と母国に誇りを持っていけそうです。もちろん、誇りをもつための反省も噛みしめつつ。
もっともっと読みたい。もう新作がないのが本当に残念です。 -
今年亡くなった井上ひさしさんがかつて大学で行った講義録をまとめた1冊。変わりゆく”日本語”を独特の視点でとらえ、若者に日本語の価値を再確認して欲しいという思いが込められている。