遺言。 (新潮新書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107405

感想・レビュー・書評

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  • 意識と感覚。同一化と差異。わたしは、感覚を意識して生活していきたいなあ。土や木や草や花、小さな生き物たちと仲良くしていこう。センスオブワンダーを思い出した。レイチェル・カーソンを読み直そうと思う。

  • 80歳になられても頭脳明晰!

  • 久しぶりの書下ろしということで購入した。もちろん、いくつもの著作を出されているが、このところ語り下ろしが多かったようだ。「遺書といっても当面死ぬ予定はない」とカバーに書かれている。これで安心して読み進める。内容は、たぶん「人間科学」などで読んだことが多い。それでもなかなか頭に入ってこない。もともと電車の中で気楽に読めるような本ではないのかもしれない。その中で、印象に残ったこと2つ。運動性言語中枢であるところのブローカ野に障害があって、話すことができない人でも、童謡などを医者に続いて歌うことができるという。どうやら歌詞というのは音楽の一部であって、言語とは少し違うところで認識しているようだ。まあ、ビートルズとか、意味を考えずに歌ったりするもんなあ。もう1つ。人は寝ているとき意識がない。そう考えると、一生のうち3分の1くらいは意識がないことにもなる。さて、ほかの動物に意識はあるか、という問題を考えたとき、起きているときと眠っているときは意識のあるなしの違いだと考えるならば、眠る動物には意識があるということになる。昆虫は眠っているのかどうかわからないが、眠りに関する遺伝子は見つかっているそうだから、昆虫にも意識があると言っていいのかもしれない。ダンゴムシに心があるという人もいるくらいだから。「おわりに」でお世話になったと紹介されている人物――池田清彦、津田一郎、内田樹、茂木健一郎、柴谷篤弘、中野幹隆(哲学書房)――どの名前を見ても私もお世話になっている(著作などから)。というか、始まりは養老先生で、そこから広がったのかもしれない。そして、もう1人前にいるのが森毅先生だ。そこから私の読書の人脈は広がった。そして、その前にもう1人、高校時代の友人I君だ。森先生を紹介してくれてありがとう!

  • 17/11/30。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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