番号は謎 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 268
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108730

作品紹介・あらすじ

すべての番号にドラマがある! 郵便番号はどう決まる? 交響曲マイナス1番とは? 上野駅13・5番線はどこへ向かう? さまざまな番号の裏事情を徹底調査。面白くてためになる「番号」の世界!

感想・レビュー・書評

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  • 番号についての雑学やトリビアが書かれた本。
    郵便番号、背番号、星座など身の回りにあるが、その由来は意外と知らないものばかりでとても面白かった。
    郵便番号はその地域の人口に合わせて番号が決まっており、その要因が作業効率化だったり、野球とサッカーで永久欠番となる数字の頻度が違うというのがとても面白かった。まだまだ知らない世界があるんだなぁ。

  • 現代社会が番号で溢れかえっていることに気づいた著者が、無味乾燥な番号にもドラマが秘められていると、その謎に迫る。
    先ずは電話番号から解き明かす。
    現在では天気予報で使われている177番は、最初は大隈重信の電話番号だったそうだ。
    携帯電話の090-1234-5678番は、5500万円で取引されているとか、蘊蓄が次々と。
    今では行き渡っている郵便番号。
    その導入のためには、宣伝活動その他で当時の金額で約12億円も投じられたことには、驚き!
    無人島にも郵便番号は付与されていて、尖閣諸島は907-0004だそうだ。
    ナンバースクール=第一から第八までの旧制高校がスタートした時のこと。
    第九を巡っては、新潟県と長野県で九高争奪戦がヒートアップして、お互いを罵り合うまでになったため、八校で打ち止めになったとか。
    その他、自動車のナンバープレート、野球・サッカーの背番号、バーコード、図書分類や、果てはテレビチャンネルやマイナンバーまで、「番号という切り口を通して、人類の営みに光を当てるものにしたい」という、著者の思いが詰まった一冊。

  • 『番号は謎』というタイトルが謎だったので、思わず手に取り、中身を確認したところ、「これは自分好み」と思い、借りて読んでみました。

    自分も、番号をはじめとする数字は好きな方、ということもあり「やられた!」や「この手があったか」というのが正直な感想です。

    郵便番号や電話番号、国道の番号やスポーツ選手の背番号、そして、様々な機器の型番など、身の回りにある番号の由来をわかりやすい文章で紹介しています。
    また、番号には欠番がつきものなのですが、その理由にも、可能な限り迫っており、番号にまつわる苦悩や苦労やドラマを感じることができました。

    そして、意外だったのは、扱われている番号の多くは、それほど歴史が長くないこと。
    番号は、あまりにも現代社会に馴染んでいるので、随分と昔から存在しているような気がしていましたが、基本的には、管理のために生まれたものなので、管理体制が整った時代、つまりは近代、あるいは現代になって、より多くの場面で使われるようになったんですね。

    著者は、他にも面白そうな本を書いているようなので、それらも、是非、読んでみようと思います。

  • ブクログのレビューで知って、探してた1冊。
    2ヶ月ぐらいかかって、やっと発見!
    日常の生活に溢れる番号の謎を、新書には珍しく軽いタッチで解き明かしていく。
    電話番号、郵便番号、国道の番号、車のナンバープレート、背番号などなど。
    非常に興味深い話が多いが、後半は天文から元素番号等に移っていくと、徐々に身近感がなくなり、最後には読み始めた時のワクワク感がなくなってしまうのは残念。
    元々国道などが好きな作者さんらしく、他の作品も読んでみたくなる。
    個人的には圏央道のインターチェンジの番号の謎も解いていただきたかった。
    でも、全体的には面白く、トリビア的な要素としては満足できる1冊。

  • 発刊された頃、Yahoo!でよく抜粋記事が載っていたので、気になって取り寄せた一冊。
    身の回りの色んな番号にまつわった話を22節。
    聞いたことのあるような話から、聞いたことないような話で、へぇって唸るような話まで。
    背番号やホームの話はよく聞く話だけど、ナンバー銀行の話はもうそろそろ歴史の話になってしまうのかも。
    原子番号も知っていたよりも増えていました。

  • こういう知識に
    手軽に接することができるのが
    新書の良いところだなぁ〜と思う。

    郵便番号や市外局番がついた過程。
    道路や鉄道に関するさまざまなナンバー。
    野球やサッカーの背番号の秘密。
    バーコード、図書分類、ISBN…
    そして宇宙や原子の番号まで。

    他にも著者が興味を持った
    さまざまな番号に関する話題が。
    そういえば昔はNHK教育が
    12チャンネルだったっけね!
    ↑これが関西圏だけなのは
     何故かってことも載ってます

  • 日常は数字であふれている。
    電話番号、郵便番号、自動車ナンバー、ホーム番号、国道、ナンバー銀行、ナンバースクール、番長、背番号、図書分類、ISBN、天体番号、テレビチャンネルなどなど。

  • 「ほほう( ゜o゜)この番号にはこんな事情があったのか!」が分かる本(^^)でも読み終わったそばから忘れていくという残念な私の脳みそ(;´д`)トホホ

  • この視点が、ありそうでなさそうで、さりげないようでいて、科学にも社会学にも接近している。

  • 郵便番号や電話番号、スポーツ選手の背番号などあらゆる番号についての謎やその成り立ちなどを徹底した調査のもと書かれた1冊。

    電話番号やナンバープレートなど身近に溢れるものからプロ野球選手やプロストライカーの背番号、バーコードや原子番号に至るまでさまざまな番号について起源から豆知識まで紹介されており面白い一冊でした。

    初めは3桁程度で始まった電話番号が今の桁数に至ることや国道や電話番号など明治時代からでき、ここまでに至る変遷を知ることを本書でできました。
    電話番号やナンバープレートの数字に関する企業のこだわりや銀行や学校などの第○とつくところの成り立ちなども知ることができました。
    4や9などの数字の扱いもものによってまったく異なることや欠番にまつわる話など免許証やマイナンバーなどの数列の法則についても知ることができました。

    そんな本書の中でも永久欠番の考え方がスポーツによって違うことやテレビチャンネルの地域差や割り振りのルールなどは興味のある分野で印象に残りました。

    本書を読んで番号にまつわる様々なこだわりをもって出来た変遷を知ることができ、そのエピソードを調べた著者の苦労は大変なものであるとも感じました。
    私たちの生活と共存し、世の中に溢れる番号について知識を得ることができ、今後触れた番号について成り立ちなどに興味が湧くきっかけになる一冊でした。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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