絶対に挫折しない日本史 (新潮新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108761

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  • 歴史の勉強本ではなく、社会学的に歴史を捉えた本。
    古墳をフランチャイズ店舗に例えたり、土地の所有権の変化をドラえもんの映画で例えたり、親しみやすくイメージを沸かせながら古代〜現代までをなぞることができる。
    固有名詞をなるべく使わないようにした一冊なので小説のようにスーッと入ってくるのはいいが、「で、それをやった将軍は誰だったっけ…」とモヤモヤするところも。改めて日本史の教科書を開きたくなる。
    印象的だったのは、現代の社会観によって過去の歴史のイメージも変えられるということ。何も考えずにただ与えられたものを暗記していた学生時代を反省させられる。結局、歴史について書かれた書物は未来の人が書いたもので、それを全て信じるのか、どう捉えて知識としていくのか、歴史観は何通りにもなるのだ。
    古市さんらしいちょっと風刺の効いた、社会を俯瞰して見ているような表現が散りばめられていて面白い。

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著者プロフィール

1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。2011年に若者の生態を的確に描いた『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。18年に小説『平成くん、さようなら』で芥川賞候補となる。19年『百の夜は跳ねて』で再び芥川賞候補に。著書に『奈落』『アスク・ミー・ホワイ』『ヒノマル』など。

「2023年 『僕たちの月曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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