雨月物語 癇癖談 新潮日本古典集成 第22回

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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106203220

感想・レビュー・書評

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  • 今で言う「フラグ」というものが物語の随所(『蛇淫の性』の法師の行動)に見られて、古典としてではなく、物語としてもなかなか面白かった。

  • 【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」
    読んだ人がどれだけいるのか知らないのですが、古典文学中でも名前と内容が伴って理解されている作品としては極めて有名な作品のひとつであると思います。そういう文学史的な知識を伴って「江戸時代の作品」として読まなければ楽しめない作品も多い中、『雨月物語』に関しては全く現代に設置しても遜色の無い作品であり、殊妖怪に関して言えば、後に鏡花とか京極とかがいくら必死に書こうが到達できない境地まですっ飛んでしまった感があります。そういえば、古文を読むときに朗読CDを聴きながら読むとわかりやすくなるので古文をあまり読んだことが無い人があたるときはそれをお勧めします。石田彰のものがありますが、現代語訳らしいので白石加代子のものが良いです。また、『癇癖談』(くせものがたり)は秋成の違った側面が見られるパロディ小説です。パロディの笑いに関しては『仁勢物語』(にせものがたり)とかが上手いですが、これは最初から最後まで悪口と悪口です。古典文学でもこれくらい単純に面白く読め、こんな低く理解できる作品があるのだと思わせてくれるでしょう。【S.Y.】

  • 京都国立博物館で上田秋成の没後200年記念の特別展観を見たあとミュージアムショップで買いました。この手の本は古本屋で買うのでしたが、まあ、勢いでしょう。
    「癇癖談(くせものがたり)」の挿絵で火鉢を抱いた老人がいかにも一癖もありそうで笑えます。校注本なので現代語で読みたい方には向きません。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。1734(享保19)年~1809(文化6)年。江戸後期の読本作者。歌人、茶人、俳人、国学者でもある。『雨月物語』は5巻9篇で構成され、1776(安永5)年に出版された。

「2017年 『雨月物語 悲しくて、おそろしいお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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