嗤う伊右衛門

著者 :
  • 中央公論新社
3.81
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本棚登録 : 1217
感想 : 153
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120026898

感想・レビュー・書評

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  • これも妖怪時代小説です。四谷怪談を優しく書き上げたもの。
    又市さんも出ます☆

  • 未採点

  • このお岩さんは強く美しい。
    この伊右衛門は(通常とは違った意味で)ダメ男、あるいはヘタレ。
    登場人物それぞれに、共感できずとも納得できるだけの感情と背景があって、なおかつそれらが物語の構成にきちんと填まる。
    あらゆる擦れ違いとその結末。


    ちょっと蛇性の淫を読みたくなる。

  • 8/21 壮絶…

  • 哀しいだけじゃない、優しいだけじゃない。

  • いくつか出ていますが、私はこの表紙&装丁が好きです。

    もう、京極作品で1番好き、今まで読んだ本の中でも1番かも・・。
    怪談が純愛小説になるとは・・。
    最初四谷怪談だから・・と敬遠していたのが悔やまれました。
    いや、読んでよかった!
    ラストでは胸をしめつけられる切なさで号泣です。

    最近の安っぽい純愛ものとは格が違う感じ。
    読後、もとの「四谷怪談」を読んだりしましたが、
    全てが京極流に解釈され描かれていたとわかり脱帽です。

    いろいろネットで見ていて知ったのですが
    お岩さんのお墓を移動させるため掘ったところ
    お骨がみつからず「あの」櫛だけが
    見つかったのでお骨のかわりに移したそうです。合掌

  • 京極氏の作品って微妙に色んな人物が、色んな作品に絡んでるんですよね。ほんと、彼の頭の中がどうなっているのかが知りたい。お岩さんのお話がどういった悲しさを含んでいるのか。勿論、推測も入ってるんでしょうけど。そういうのに溢れていました。

  • 私にとっては恋愛ものの本。
    少し寒気がするような世界が堪らない。

  • 「巷説」アナザーシリーズ第1弾。こっちの又市の方がすきだったりします。

  • 四谷怪談が元なのに完璧なラブストーリー。全ての登場人物が切ない。しかしラストが最高の衝撃。ものすごい重たい余韻を残してくれる。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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