海賊モア船長の遍歴

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120028144

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物がカタカナで覚えにくかったけど、あだ名があったから助かった。
    最後が急いでまとめたようで、急に終わって呆気なかった。それまでは、まぁまぁおもしろかったのにな。

    モア船長が復讐を果たし、浅瀬に上陸するのに使用した空樽が打ち上げられていた。

  • 楽しい!私は文庫版ではなく、単行本を持っているが、400ページ以上もある分厚い本でも、読み進むのがワクワク楽しくて、簡単に読みきってしまえる。
    日本人の書いた海賊の物語とは驚きであるが、細部まで詳しく、海賊の全てを存分に楽しめる。おまけに子供でも十分に楽しめるように、説明もわかりやすくて、ふりがなまである。海賊ものの古典名作物語は幾つかあるが、この本なら最初の一冊にふさわしいと言える。単なるフィクションの枠を超えており、歴史的背景や海賊の思想的背景にまで触れられている。
    しかも海賊ものらしく、登場する人物像がバリエーション豊富で、描き方も奥深く、物語としても楽しめる。2度目に読んでも楽しい。
     

  • イギリス東インド会社の元航海士が、隻腕の海賊にー。
    とにかく状景描写が丁寧で、本の中の出来事、風景が頭の中で鮮やかに再現できます。
    海賊船アドベンチャー・ギャレーの喜望峰を超えて、インド洋からジャワ海にまで及ぶ、それこそ波乱の旅。
    東インド会社にムガール帝国、果ては同じ海賊までを敵にして渡り合う冒険譚は、単純にワクワクします。楽しいです。
    歴史考証もしっかりしていて、史実を織り交ぜているため、説得力もあります。
    (薔薇十字団のエピソードについては、私自身が疎いためか、イマイチ消化不良な感じでしたが。。。)

    そしてなんと言っても、魅力的な登場人物。
    モア船長にバロン、大樽、鍛冶屋のプラトン、奥方、ドクター、海賊に欠かせない、一癖も二癖もある仲間たち。
    あ、面白いのはやっぱり、モア一味が清廉な海賊だからですかね。無意味な殺生はしない、インド洋界隈では現地人と公正な取引を行う。
    海賊仲間での上下關係もない。

    図書館で借りた本でしたが、何度も繰り返し読みたい本です。

  • 240.初、並、カバスレ、帯なし、書庫。

  • めちゃくちゃ面白い!!ムガル帝国やら薔薇十字団やら東インド会社やら、世界史好きにはたまりませぬ。これも出会いはラジオドラマだった。いつもオープニングで流れる音楽が好きだった。また放送してくれ!

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著者プロフィール

1948年大阪生まれ。広告代理店に勤務。1982年、小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。主な作品に、『海賊モア船長の遍歴』『クリスマス黙示録』『仏蘭西シネマ』『不思議島』『症例A』などがある。

「2021年 『多島斗志之裏ベスト1  クリスマス黙示録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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