- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120040023
作品紹介・あらすじ
下町、地下街、海の底-青年・奥山は、老人から預かった朝顔の"左巻きの秘密"に導かれ、闇へ闇へと夢遊する。この電子社会に無縁な男に、花の「声」は何を告げるのか。
感想・レビュー・書評
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浅草の花やしきのお化け屋敷で働く青年・六郎は、朝顔職人の老爺・丈谷から偶然預かった朝顔の鉢がきっかけになり、丈谷の養女で女子高生の七、その義姉で冷蔵庫セールスマンの乃留麻(ノルマ)らと係わりあうことになるが・・・。
唐十郎だけど戯曲ではなく読売新聞の夕刊で連載された小説・・・というから、一般読者にわかりやすい娯楽性の高い話かと思いきや、むしろいつもの戯曲より難解なくらいだった(苦笑)文体にも作風にもそこそこ馴染みのある自分でもそう思うのだから、夕刊読んでる世間のお父さんにはどうだったのだろう。
厳密には難解というよりは、あちこち話がとびすぎて一貫したテーマが見えず、戯曲だったらまだしも世界観でどうにかなりそうだけれど、小説として面白かったかというと正直そこそこファンの私でも微妙。
中盤から突然、乃留麻のライバル営業マンの満、どうやらホモらしき満が溺愛するホストクラブ「麗姿」のホスト儒夜ん(じゅやん)らがクローズアップされてきて、六郎と親しいスパゲティ屋のケチャップ男爵だの、お染婆さんだの、さらに突然、七の父親の友人を名乗る人物が現れて、最終的に七と実父の再会の話になる。一貫したテーマが見えてこない上に細部のアイテムも有機的に連動していない気がしてどうもスッキリしなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん、こういう感性っぽい文章は
どうも苦手だ。。。
読んでて意識が上滑りしちゃうっていうか