- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120041594
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
西澤氏にしては捻りもオチもなく。
-
「死亡したはずの人物が写真に写っていた」理由付けがいかにも苦し紛れで興ざめ。ロジックに破綻はないが、ミステリの醍醐味である「驚き」に欠ける。
-
思っていたほどホラーじゃなくて。
謎解きの部分は言葉遊びのようになってしまっている。まあまあかな。 -
久しぶりに西澤作品に接したが、原点に立ち返ったかのような酒席における推理談義を味わえて良かった。少し残念であるのは、ネタの割には小粒な読後感であったことであろうか。
-
途中まで面白かったのですが、ラストがちょっとしっくりこなかったです。
もうちょっとぴしり、と決まるほうが好きなんだろうな。
装幀 / 松 昭教(bookwall) -
冒頭の心霊写真が気になって一気に読んだ。
がオチがイマイチ。。。 -
なんだか、あんまりぴんとこない本だった。
というか、オチが今一つ。 -
表紙に惹かれて読んだミステリー。でも途中から予想がついたオチをラストまで普通に持って行ったのにはがっかりしました。
-
読了、90点。
**
本編の主人公、矢渡利悠人は高校時代文芸部に入部し、そこで顧問の白洲正和、同級生の風祭飛鳥、後のミステリー作家となる後輩の生浦蔵之助らと出会う。
風祭飛鳥は高校1年生の時に文学新人賞を取り一躍時の人となるも在学中の高校3年の時に謎の死を遂げてしまう。
その4年後、大学進学のために上京した悠人は、教育実習のために地元へ、そこで当時の顧問白洲と会い当時の事件について話をすることに、と丁度その最中大地震が発生し白洲は亡くなってしまう。
40歳になった悠人は仕事で地元へ帰り、偶然その地震の際の写真を発見、そこには白洲と悠人の他に風祭と思しき少女が写っていて…
**
西澤さんの新刊、非常に読みやすくかつ、ぐいぐい引き込まれて行ったせいで一晩で一気に読みきってしまいました。
プロローグでこの写真に写っている少女は幽霊なのか?という謎を置いた上で、過去に遡って主人公の高校時代、地震の当時、と話を進め最後に、少女が死んだ謎を推理するという展開。
高校時代の話では、同人ながら小説を書くという作業の裏側が少しだけ垣間見えるのが個人的には興味深く物語りに引き込まれて行った要因かな。あとは作品全体のテーマも非常に意識する部分がありました。
謎解き部分は西澤さんらしく、非常にロジカルにパズルのピースをガチャガチャ遊ぶのが楽しかったです。
幽霊だとすれば出てきたものは仕方がない、とか大雑把な割り切り方をせずに、何故出てきたか、どうしてこんな格好で出てきたのかとかその辺りが西澤さんだなぁと感じちゃいました。
この作品で凄いのはそこが最終的に伏線になるのか~と2箇所ほど驚愕させられちゃいました。今はその興奮が少し醒めてないのかも。
そう言えば西澤さんのもう一つの持ち味でもあるフェティズム、エロティズムは今作では殆どありませんでした、そのあたりがどうも苦手って人にも安心して読める一冊ではないでしょうか?
あと作中で語られるミステリー小説が凄く気になりました、誰か書いてよ~。