どこの家にも怖いものはいる

著者 :
  • 中央公論新社
3.57
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本棚登録 : 482
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046377

作品紹介・あらすじ

作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。人物、時代、内容…バラバラなはずなのにある共通点を見つけた時ソレは突然、あなたのところへ現れる。これまでとは全く異なる「幽霊屋敷」怪談に、驚愕せよ。

感想・レビュー・書評

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  • 怖いけど気になって一気読みでした。
    他の作品も読んでみたいです。

  • 5つの怪異は時代も場所も体験者もバラバラで、それぞれが不気味であり、それだけでも怖いのに何故か微妙に繋がりがありそうな感じがある。 著者の三津田と三間坂の2人が謎を解いていく。 分からないモノが、じわじわと追いかけてくるシーンや襲いかかってくるシーンはハラハラする。

  • 怖い。
    こっち来ないで欲しい。
    主人公が怖い目にあうのは、まあいいんだ。
    でもその怪異が、読んでるこっちにまでくるのはやめてよ。怖いじゃんか。

    しかもそのこっちくる怪異が、変な音とか変な違和感とかなんでも当てはめられそうなやつはやめてよ。いつもの生活が怖くなるじゃんか。
    やめてーー

  • 2023/06/06 再読
    結構前に読んだのですが、
    何となく気味の悪い感じが記憶に残っていました。
    三津田作品は実際の話かもしれないという雰囲気込みで楽しめる感じがいいですね。
    うまいエンタメ構成だと思います。
    読みやすいなーと思ったのですが、
    よくよく考えると手記構成の小説好きなのかなと新しい発見がありました。

    シリーズ物のようなので、
    わざと忌家を建てて住む(既読)
    そこに無い家に呼ばれる(未読)
    と読んでいきたいと思います。

  • 時系列がバラバラだったり、話が終わったあとにまた前の編の内容が戻ってきたりが何回もあるので混乱してしまい少々難しいです。
    間に挟むやりとりもしつこさやおじさんの幾度とない知識披露で表紙とのギャップがあります。
    でも本編の不気味な描写が好き。幽霊や呪いが出てくる、ちゃんと怖い話です。
    伏線がだいぶ後で明かされることもあり読み返したくなるご本でした。

  • 登場する作家が作者本人で、間で挟まれる執筆の話も実際に出版されている本なので、「これって実話?」とびくびくしながら読んだ。特に幕間二はうまいと思った。真相部分というか元凶が見えてくると、冷静な分析で語るせいもあってわりとあっさりな印象に少し変わっていった気もするが、解決していないことを思うとやはり怖い。

  • 5つの怪異は、似ている。作者の三津田信三と彼を慕う編集者がそれぞれの怪異に感じた共通点。バラバラの話のはずなのに、何かが似ている。5つの怪異を日記、語りの速記、ネット上の怪談話、持ち込みの原稿、そしてとある本の章として順に読んでいく。この小説内で読者に向けて発信された5つの怪異は驚くほど怖かった。特に「光子の家を訪れて」は秀逸だと思う。新興宗教の気味の悪さもさることながら、新興の場になっている家の内部がとにかく異常で気持ちが悪い。この話は寝る前に見ない方がいい。私は知らずに読んで後悔した。

  • 今回も怖かった〜
    物音に敏感になるし、何故かホラー系のもの読んだあとってなぜかお風呂に入るのが怖くなる。。

    第三弾が出るらしいので、ぜひ読まないと!

  • 全く別々の話なのに妙に似ている、気味の悪い話。そして三話目が作家にメールで届き…。
    著者の三津田氏ご本人が進行役です。本当にあった話なのか、完全なるフィクションか
    分からない、そんな怖さもプラスされますね。ちょうど雨の降っている夜に読んでいて
    内容と類似している状況が怖くなり、読むのを一旦ストップしてしまいました(^^;)

  • 家とそれに潜むモノ。
    時代も場所も異なるのに、どこか似ているいくつかの怪談。作者と友人の編集者がそのつながりを見つけ出そうとするが…
    語り手が作者(三津田信三)で、他作品の執筆のことなども書かれているのでこれは実話なのではないか不安になる。途中までは怖くて、読むのをやめられなくて深夜までかかって読了した。が、ラストは意外とあっさりかも。
    この著者は刀城言耶シリーズが好きなのでつい他の作品も手にとってしまうが、ホラーは苦手なのでいつも後悔する。シンシンと体が冷えるような怖さ。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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