老後の資金がありません

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1271
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047657

感想・レビュー・書評

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  • 他人事じゃない話を面白く表現しているので、読みやすかったし、篤子さんの気持ちもすごく分かって共感するところが沢山ありました。

    お姑さんのキャラも上品だけど可愛い所が面白くて楽しく読めました。

    年金詐欺の片棒?みたいな事をしたのはちょっと現実味が欠けちゃった感じがして残念でした。

  • ゼロ葬と言うのがいいなと思った。

  • さくっと一気読み
    コメディーの様に減っていくお金
    でも誰にでも起こりうる、墓問題やリストラが書かれていて勉強にもなる内容。
    あーやだやだこういうのは避けたい。と思える事が次々と降りかかる

    途中から面白い展開が爽快だった。
    みんなお金が好きなのだ。
    世間体を気にすることや見栄は1番無駄だ。
    と思った。

  • うまく行かなかったパターン知りたかったな〜、夫の仕事が見つからない中でどういう選択肢をするのかを。まぁ、ハッピーエンドの物語にするなら仕方ないか

  • タイトルを見て子供が「え?うちってそんなにヤバいの?」と目を丸くした本。

    生きてるといろんなことがある。良いこともそうでないことも同じくらいある。そう感じさせられる。
    お金の問題は生きてる間ついてまわることなんだと。

    頭でわかっていても明らかに無駄と思うものに大金を注ぎ込まねばならないときもくる。
    その理不尽さといったらない。
    お金に振り回される理不尽さにほとほと疲れ切るけれど投げ出すわけに行かない出来事ばかりなのがまた人生で。
    読んでいてハラハラし、夫に腹が立ち、お金に困ったことのない人には羨ましさが煮え立ち。
    わかるわかる、そうそう。
    そう思いながら読み進める手をとめられなかった。

  • 天海祐希さん主演で映画化されてから気になっていた本。50代夫婦が共に失業し、娘の結婚式や義父の葬儀、義母への仕送りでお金に困っていく。
    私は子育てが始まったばかりの身で、漠然と将来のお金について不安(というかどうなるか分からなすぎて心配)を抱えているが、この夫婦は「こうなったら最悪」を体現している。派手婚や豪華老人ホームに、お金に困っているこっちが払わないといけないなんて。理不尽だ。身内といえど、できないことをできないと言える関係を築いておかなければいけない。
    お金がないないと言っていた序盤はかなりイライラしながら読んだが、厄介者に思えた義母が実は面白い人で、終盤引き込まれるように読み終えた。読了感はスッキリ。傑作だった。他作も読まなければ!

  • 垣谷さんの本は みんな(全て読んだ訳じゃないけど)ラストはハッピーエンドなので 安心と気楽さと物足りなさがあります。
    それはダメでしょう…みたいな事も出て来ますが とりあえず時事ネタを入れたみたいな感じなんですかね。なので未遂だったり 気のせいだったり。

    とにかく 肩肘張らず気楽に読める本です

  • 50代後半を迎える篤子。
    夫は定年直前でリストラ。
    ムスメは分不相応な高額な結婚式。
    夫の親の高額な葬式代に老人ホーム料金。
    老後の資金がまるでない一家のコメディタッチな小説。


    深刻なようでどこまでもコメディカラーの強い小説。
    軽く娯楽要素として読むのがちょうどいい。
    あまりに主人公の外面のよさ?というか見栄っ張り?が読んでて少しイライラしたかな。
    人って見たいものを見たいように見ている。
    コメディだけど、リアル。
    一番、姑さんが素敵だ。

  • 老後とお金は自分も気になっていたのでドキドキしながら読みました。ケチと浪費の違いについて考えさせられました。展開が早く先が気になり1日で読み切りました。予想できない展開もあり面白かったので映画版も見てみたいです。

  • 面白かった!
    サクサク読める。
    お金持ちは読まなくてOK。
    庶民はみんな面白く読めるはず。
    オススメです。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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