国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686)
- 中央公論新社 (2003年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121016867
感想・レビュー・書評
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高坂正尭教授の弟子の中西先生の著作。
90年代以降、国際政治が抱える問題を整理しながら、どのようにしていくことで解決への可能性を生めるか考えていく。
対話を続けながら互いの利益になることを探る。その際に寛容な態度をもって辛抱強く話し合わねばいけない。
今の北朝鮮への偏った報道がどれだけ国際関係をこじらせているかと思うと、政治というのは一筋縄にはいきそうにない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅羽通明氏推薦(現在の学問水準を知るために)
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高坂先生の『国際政治』より読みやすい
これも昔読んだ本なので、あんまし内容覚えてないよう
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春休みの読書
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人類のおかれた状況が混迷の度を深め、希望と苦悩が錯綜している今日ほど、断片的な情報ではなく、深い考察が求められている時代はない。本書はまず、国際政治の起源を近代ヨーロッパにたずね、現代までの軌跡を追うことで、この基本的な性質を明らかにする。その上で安全保障、政治経済、価値意識という三つの角度から、差し迫る課題に人間が人間を統治する営みとしての政治がどう答えられるのか、的確な視座を提示する。
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内容はすごくよかった、
よすぎて、まとめきれないくらい。。
時間がじっくりある時にでも書こう。
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良書。久々の知的興奮。
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マクロな視点が大事。
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当世的で実際的な国際政治ではなく、国際政治という概念の成立や変遷について述べた本。歴史を読み解くつもりで読めば面白かった。
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07.5.1 読了.
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日本の国際政治京都学派の中西寛氏の2003年現在唯一の単行本。高坂の弟子で一般的には、リアリストと知られる彼だが、本書を読めば分かるように、それはモーゲンソーのような古典的リアリストでも、ウォルツのような守勢的ネオ・リアリストでも、ミアシャイマーのような攻勢的ネオ・リアリストでもない。言うなれば、リベラル・リアリストか、現実主義的リベラリストという印象である。その意味で言えば、国際政治におけるリアリストの退行が、高坂氏と中西氏の立場の違いから読取れる。個人的には、中西氏の立場は妥当だと思うが、それ以下でも以上でもない。入門の新書で多くを求める事は、確かに不可能だが・・・。