歌仙はすごい-言葉がひらく「座」の世界 (中公新書 2524)

  • 中央公論新社
4.75
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025241

作品紹介・あらすじ

五七五の長句と七七の短句を互い違いに組み合わせ、一巻三十六句の連句を作る歌仙。この第一句(発句)が独立したのが俳句であり、かの松尾芭蕉も歌仙こそが「座の文藝」である俳句の原点と考えていた。題材の見つけ方、季語の詠み込み方、時事的な話題の扱い方など、俳句上達のヒント満載。作家、歌人、俳人による言葉の競演/饗宴を経て、感覚がみがかれていくさまを追体験する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 普段連句に親しみがない方にも手に取りやすい本だと思う。式目(ルール)についてもう少しわかりやすく、冒頭にまとめてあるとなおよかった。
    連衆(作者たち)のチョイスがよい。俳優の寺田農氏がこれほど学識に優れた方だとは知らなかった。
    伝統的な連句を読んできた人間にとっては、作品自体には違和感がある箇所もある。全体に特定の地名が出てきすぎ、その場の状況を句に反映させすぎなど。それでも、歌仙という、現代ではほとんど忘れ去られている文芸形態へのとっかかりとして期待度の高い本。

  • いやー、楽しかった! 歌の旅の途中、きっと読み直そう。

  • 五七五の長句と七七の短句とを互い違いに組み合わせ、一巻三十六句の連句を作る歌仙。作家、歌人、俳人による言葉の競演/饗宴を読む

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2524/K

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

辻原登
一九四五年(昭和二〇)和歌山県生まれ。九〇年『村の名前』で第一〇三回芥川賞受賞。九九年『翔べ麒麟』で第五〇回読売文学賞、二〇〇〇年『遊動亭円木』で第三六回谷崎潤一郎賞、〇五年『枯葉の中の青い炎』で第三一回川端康成文学賞、〇六年『花はさくら木』で第三三回大佛次郎賞を受賞。その他の作品に『円朝芝居噺 夫婦幽霊』『闇の奥』『冬の旅』『籠の鸚鵡』『不意撃ち』などがある。

「2023年 『卍どもえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻原登の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×