孤独のすすめ - 人生後半の生き方 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
3.22
  • (7)
  • (36)
  • (52)
  • (15)
  • (5)
本棚登録 : 533
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505859

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 難しく考え過ぎ

  • 人生は、青春、朱夏、白秋、玄冬と4つの季節が巡っていくのが自然の摂理
    玄冬なのに、青春のような生き方をしろといっても、それは無理
    だとすれば、後ろを振り返り、ひとり静かに孤独を楽しみながら、思い出を咀嚼したほうがよほどいい。回想は誰にも迷惑をかけないし、お金もかからない。繰り返し昔の楽しかりし日を回想し、それを習慣にする。そうすると、そのことで、錆びついた思い出の抽斗が開くようになり、次から次へと懐かしい記憶がよみがえってくるようになる。
    50歳は人生の折返し地点と覚悟する必要がある。そこからさらに50年の後半戦がある。そことをまず、はっきりと諦めることが必要。普通に考えると、諦めるというのは、マイナス思考のように受け止められがちだ、諦めるの本来の意味は、明らかに究める事を意味する。目をそらさずに、ありのままを直視する。
    どうせお金はあの世へは持っていけないのだし、生きているうちに思い切りお金を使うべき。旅行でもグルメでも思い切り楽しんで、ああ面白かった。満足だと言って、往生すれば良い。
    回想は医療の現場でも取り入れられている。蘇った思い出が楽しいものであるほど、心理的な効果が高い。自分の人生、捨てたものではないと、肯定的な気持ちになる。

  • 改題して再構成された本らしいが内容とタイトルが一致しないのは気になる。短くて読みやすい。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou25801.html

  • 年末だったか五木寛之氏がテレビで、年取ることは登山に例えると下山で、登るより下山の方が難しい。だけど見晴らしはいいんだ、と語っていた。その考え方がおもしろいと思った。
    「下山の思想」も並んで本屋の書棚にあった。内容は少しだぶっている。

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊集院 静
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×