奇貨居くべし 天命篇 (中公文庫 み 36-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040007

感想・レビュー・書評

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  • 秦の始皇帝の父といわれる呂不韋の生涯が書かれた全5冊の作品。
    この天命篇が最後の1冊になる。
    足かけ6年の連載だったようだ。

    自分の春秋戦国時代の予備知識は、不足気味なので、難しい内容であった。
    が、今後は、同時代の作品を他の著者もふくめて読んでいく予定。
    良い切っ掛けになる作品であった。

  • キングダムと横山光輝史記を読んでいたのでついていけた。呂不韋と蒙驁のイメージが変わった。

  • 1巻2巻とルビがない。
    途中で巻数を間違えて読んでたらしく、混乱笑
    さらーっと読んでたということで笑

    呂不韋といえばもちろん漫画のキングダムの印象が強いので、あの大胆不敵なイメージだったのだが、始皇帝との確執なんかはやはりあったのだなーと実感。
    やはり始皇帝は器が小さかったのかなんなのか。
    統一までの道のりはやはりキングダムで読み進めることにしましょう。

  • 全5巻

  • 小説としては、最終巻は一気に駆け足で終わらせた感じで物足りない。
    ここまでは、話的にも綺麗事で進めてきたが、この時代の中国なら、当然権力を握れば清濁併せ飲むというようなことが、そのへんが書きづらかったのだろうか。
    もうちょっと、執政の地位についてからの呂不韋の治世というものを、書いて欲しかったな。
    特に漫画の「キングダム」で悪役なだけに。

  • 最終巻。
    秦の大宰相としての活躍と、荘襄王の子の政(後の始皇帝)即位後の没落までを描く。

    前4巻までの丁寧な描き方に較べると、秦政権の頂点に立ってからの描き方はかなりあっさり。
    著者がこの物語を通じて描きたかったのは、呂不韋という一人の青年の精神と政治思想の成長の姿で、政争や権力闘争そのものが焦点ではなかったからに違いない。

    いづれにしろ、清新な描写、若々しい魅力にあふれ、波乱万丈のストーリーで一気に読ませる。
    宮城谷氏の小説では、1、2を争う傑作である。

  • もともと始皇帝が新しい政治体制をうちたてたイメージがあって
    さらにキングダムを読んでるから、呂不韋は悪役なイメージがあったけど
    これを読むと
    呂不韋は人民の為によい政治体制を作ろうとして、
    そのために政治の世界に入っていったという感じになっていた。
    始皇帝等の情報はほとんど知らないので難しいが、
    どうやら呂不韋は人望があったエピソードも多くありそうなので、
    単純に悪とみるのは難しそう。
    逆に始皇帝は暗殺されそうになったりと人望がないのかも
    もともと人民がついていけないぐらいの激しい改革を行った
    という解釈をもっていたがその考えはあってない可能性が高いかも

    作品としては、序盤というかほとんど全般に渡っては呂不韋がさまざまの国の要人に認められながら様々な経験をしていく
    で、実際に世に出るような部分は最後の一冊ぐらいなイメージ
    実際に世に出た後は史伝的な感じで書いているが、
    それ以外のところは小説的なイメージを受けた

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  • それにしても始皇帝の陰湿さは困ったもんだ。

  • 徳の大切さ、今を生き抜くために必要なことが全て書いている。呂不韋という人物を通して、生きていくべき道が見えた。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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