ミ-ナの行進 (中公文庫 お 51-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051584

感想・レビュー・書評

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  • 秘密の花園のような、お屋敷とそこで暮らすかっこよく、可愛らしい人達とのたった1年の生活。芦屋のきらめく生活にひたれる、ほーっと息をつきたくなるお話だった。主人公が少女だからか、小川さんの他の作品に比べて、全体にきらきらしていた。ほんわか温かい気持ちと切なさもある物語。

  • 知ってる土地の話で親近感。読後感もよい。

  • ミーナが元気で活躍する将来になってくれてよかったとホッとした。悲しい結末にならないでくれと祈って読み進めた。

    不思議な家族の一員として過ごした素敵な記憶。人生の中にそんな一時があったら楽しいだろうし、何かまた違った自分とも出会えるんだろうなぁと思う。

  • 親戚の家に預けられた朋子が少し身体の弱い従姉妹のミーナと過ごした1年間の思い出。少し謎めいた叔父夫婦、ドイツ出身の可愛いおばあちゃま、家中を取り仕切っている米田さん、皆さん朋子に優しくて温かい。

  • 芦屋の洋館での暮らしは子供の頃憧れたおとぎ話のようなのに、なぜだか自分の子供時代の事が思い出された。
    二人に何か大きな事が起こるわけではないがオリンピックに夢中になったり、流星雨を見に行ったり、大人には言えない秘密かあったり、子供にはよく分からない大人の事情があったり、悲しい別れがあったり…
    こんなふうに月日は流れていく、そしてみんな死に向かっていくんだな。

  • 思春期に
    いろいろな感情や時間を共有する友達がいるって素敵だ。

    なおさらミーナと朋子は一緒に暮らしてるから思い出もたくさんあるだろう。


    幸せそうに見える時間の中でも暗い影を感じるのは
    ミーナが身体が弱いからなのか、
    2人の時間以外は不完全だからなのか。


    不思議な読了感。

  • 日常的で暖かいお話しでした。
    ただ、カバにはびっくり。

  • 受験の物語文で出てきて気になっていた本。
    知っている街が多く出てきて嬉しかった。
    海外の学校に通える人たちを羨ましく思った。
    あんなに豪華な生活をしてみたいと思った。

  • 文章から伝わってくる情景が綺麗で暖かく、どこか懐かしくなりました。 また、読んでいて心の中が穏やかになり、心の汚れが洗われるようでもありました。

  • この人は本当にキレイな物語を描く

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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