料理の四面体 (中公文庫 た 33-22)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122052833

感想・レビュー・書評

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  •  初版から30年、紆余曲折を経て再び発行、という料理の本。四面体の定義が後半出てきて、料理全般に対し、ちょっとすっきりイメージが湧いたのがとても良い。また、最初に出てくるラム鍋が実に美味しそう。自宅での挑戦例も記されているので、試したい。

  • 古い本だけれど本屋で平積みだった。
    読了後は料理のアイデアが次々湧き出る。
    すべてが美味しいわけじゃないけど。

    あとカツレツのレシピは秀逸

  • 料理を解剖してる。
    面白かった。

  • 世界の原理。まだみぬ料理を探求できる。気がする。

  • すべての料理を火、水、空気、油で説明しきってしまう発想の凄さに驚いた。

  • 「すべての料理は四面体で説明できる」なるほど!と感心しつつも、何故か四面体の体積の求め方を思い出す自分。底面積×高さ×1/3、何故1/3なのか証明するのが難しい!!

  • 2017/1/9
    初耳学という番組で東進の林修先生が紹介していたので気になって読んでみた。
    その放送回の中で社会に出て圧倒的に必要な教科は数学であると主張していて、その例としてこの本の話が引き合いに出されていた。
    料理とは全く無縁の自分だけど世界各国の料理について著者の解説と共に色々な紹介がされていて、空腹時に読んだらそれが加速してしまいそうな感じだ。
    世界にはいろいろな料理の形態や材料の違いがあるが、それらにも共通することがあるのではないかというのが筆者の考えで、その究極が料理の四面体で表させるというものである。
    つまり、水、油、空気の3つの要素と火がどのくらいの関わりを持っているのかということを四面体で表した時に、どの料理も必ずその四面体のどこかに属していると表すことができ、一見複雑に見える世界の色々な料理も四面体としてモデル化して考えると実は同じ部類の料理であったりするのであるという考え方で、すごく納得させられた。この考え方をうまく応用できれば色々な料理を発展して作れそうな気がしてきた、のと同時に、モデル化するという林修先生の言ってた数学的な考え方というのはこう言う風に整理して考えたことを表現していくときに役立つんだなあということを実感させられた一冊でした。

  • 林先生が紹介していたので読む。

    料理というものを、そんな視点で見たことないわ。
    難しそうだなー、面倒だなーと思うことがあっても。
    見える人には、見えるんだな。
    本も面白かったですが、
    そういう考え方をする人がいること自体が面白い。

  • 2016.9.23
    理系な私に勧めてくれた本。
    最初の章で衝撃をうけ、一気に読めた本。料理本見ながら作るとき、なんだかもやもやしながら作った理由がちょっと分かった気がした。

  • 料理を科学的な側面から記した本。アイデアはレヴィ=ストロースによっているとのことだが、初めて読む人にとってはひどく斬新なものとなっている。

    結論から言えば、この本の本質は最後の30ページぐらいに集約されている。火を頂点に、そして水・空気・油を底面に置き、全ての材料、料理のレパートリーはこの四要素を用いて分類することができる。

    ただ、普段の我々からしたらそんなこと考えなくても五感から料理の判断がつき、知らなくても何の不自由もなく日常生活をおくっていける。しかしながら、こういう視点があると知っているだけで、普段とは違う観点からものを見、考えるいいきっかけになるのではなかろうか。

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著者プロフィール

1945年東京都杉並区に生まれる。都立西高を経て東京大学フランス文学
科卒。在学中にサンケイスカラシップによりパリ大学言語学研究所に留学す
るも紛争による休講を利用して貧乏旅行に明け暮れ、ワインは毎日飲むもの
だということだけを学んで1970年に帰国。インバウンドツアーガイド、
海外旅行添乗員、通訳、翻訳を経て文筆業。1983年軽井沢に移住、
1991年から現在の地で農業をはじめる。1992年シャルドネとメル
ローを定植。2003年ヴィラデストワイナリーを立ち上げ果実酒製造免許
を取得、翌2004年より一般営業を開始する。2007年箱根に「玉村豊
男ライフアートミュージアム」開館。著書は『パリ 旅の雑学ノート』、『料
理の四面体』、『田園の快楽』など多数。近著に『隠居志願』、『旅の流儀』。
『千曲川ワインバレー| |新しい農業への視点』刊行以来、長野県と東御市
のワイン振興の仕事に専念してきたが、古稀になった今年からは、少しスタ
ンスを変えてワインバレーの未来を見渡していきたいと思っている。

「2016年 『ワインバレーを見渡して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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