- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122055278
感想・レビュー・書評
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子どもの素朴な疑問を大人の科学リテラシーと巧みな比喩で回答する本である。取り上げているテーマは、誰もが人生で一度は頭によぎったであろう王道が散りばめられており、短いコラムなのでどこから読み始めても良いお手軽さ。伊丹十三は素晴らしい映画監督なだけあって、世界を分解し異なる視点から再構成する能力に長けているので科学思考との相性が抜群である。「科学は世界の神秘を分解してしまうのではなく、より深い神秘に我々を誘ってくれる」というのが確信的にわかる本であった。
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前提知識なしで読み始め、教育論的な内容なのかなと思ったら理科基礎的な内容でした。
はじめに著者が述べているように講談のような面白みを目指しているというだけあり、堅苦しさは皆無で引いてくる例が正鵠を射ており理系オンチは私がすらすら読み進めることができた。類似書籍の中で一番とっつきやすかったかも。
今から50年以上前が初版だけあって、ブラウン管テレビが出てきたり少し現代人からはピンと来ない点もあるけど核心部分は色褪せることなく今読んでもも十分有益。むしろ郷愁を感じるし、今の視点からは少しコンプラ問題に発展しそうな表現に出会うこともできヒリヒリ感も味わえる。
あとがきの性教育について。
スウェーデンでの先生と生徒の人間としての対等な関係と日本の閉鎖的•徒弟的な関係を対比して今後のオープン化コミュニケーションが育まれる環境を待望しておりますが、今現在の日本教育でさえまだまだ発展途上かな。自分たち親世代の価値観を変容させる柔軟さが求められるんだろうな。教える側と教えられる側に心理的な上下関係があると、発展的な議論やお話し合いはできないなーと常々考えている事とリンクしました。
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子供の質問に本気で答えていて面白かった。
夜猫に遭遇するたびにタベーツム・ルチドムと思ってしまいます。
色の話はとても面白かった。 -
子供の疑問に本気で答える。素敵。
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文学的な即ち感性的情緒的な解答を思い描いて読み始めたら、思いのほかがっつりと科学なのだった。世界は道理でできているということがよくわかる。
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2011-9-9
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面白い本だが、なぜ伊丹十三が…?
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20150209
なんだかよくわからないままに、(笑)、あとがきまで読み終えてしまった。自分が「ママ」になった時、嘘をつかぬ、子どもに真摯な母親であろうと思いました。そして子どもの好奇心の芽を育てていける、そんな両親になりたい。(まだ見ぬ旦那さんへ、そして子どもの父親へ。) -
子どもの質問にどう答えるか、というよりもまず、大人の私にとって大変勉強になりました。