- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122055773
感想・レビュー・書評
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主人公・めぐる
公務員試験の朝、突然大雨に降られ立往生。
バスもタクシーもない道で、選択肢は三通りあった。
選んだ先それぞれの、めぐるの人生が描かれる。
「独身のまま市役所の係長」
「男の子二人を持つ専業主婦」
「クラブのやとわれママ」
環境は違っても、どのめぐるも性格はそう変わらない。
同級生の男子が、あるときは夫だったりするが、
市役所の上司や同僚など、めぐるの人生に関わる人達は共通している。
三人のめぐるの目から見た、その人々の違いが面白い。
好印象の人が苦手な人になっていたり、
またその反対もあって。
でもそれはごくあたりまえのことなんですよね。
人はみな、別の顔を持っているものだから。
年齢を重ねると、あの時、あの分かれ道で…
と、ふと思うことは数え切れないほどあります。
ただ、どの道を選んだとしても、
そのどれもが、自分という同じ人間ならば、
そう大差のない人生なんじゃないか。
要は生き方であって、
自分の足元を見て生きなさいということなのか。と、
今更ながら思いました。
最終章、めぐるが書いた童話にほっこり。
読了後は、さだまさしさんの『主人公』脳内リフレインです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生のとある瞬間に現れた三つの選択肢。その発端とそれぞれをたどった主人公のその後+1という5部構成は新鮮ですが、最後のまとめ方はちと疑問。それって結局…。
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発想と、終わり方が好き。
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公務員試験最終日、突然の雨に遅刻しそうに…もしもあの時、こうしていたら、の3パターン。
女性のキャリアとか、結婚、子ども。
とりあえずどれが一番というふうには書かれておらず、童話を書くという夢だけが共通して進む。
登場人物の立場とかがちょっとずつ違っているのが面白かった。
めぐる。 -
魚貫めぐるは市役所の採用試験に向かう途中で、突然の雨に見舞われる。
傘も携帯もなく、とりあえず雨宿りをしていたが、このままでは試験に遅れてしまう。
さて、どうするか…
その時、頭に浮かんだ3つの選択肢。
そのそれぞれの未来が描かれる。
一体どれが一番幸せだったのか?
それぞれに様々な人生が待ち受けている。
こういう、~だったらとか~してればの話は本の中で楽しめる醍醐味だと思う。
実際に経験してみたいという思いに駆られてしまうけれど…
登場人物の名前の付け方も面白い。
2019.11.22 -
主人公は公務員試験を受けるため出かけたけれど
途中で大雨が降ってきた。
走る、待つ、戻るの3択で、どれを選ぶか。
それぞれ選んだ先がどうなるか。
公務員になれたり、結婚してみたり
想像してなかった生活をしてみたり。
どれを選んでも生活範囲は変わらないようで
出てくる人達は、憶えのある名前ばかり。
どの立場にいるかで、相手への接し方や
第一印象が変わってみたり。
どこを通っても、結局叶うものは叶う。
作中のどこかに、そんな事を言っている人がいました。
その通り、な結末です。
書いているものが読めて、ちょっとすっきりです。 -
もしあの時こうしていれば…が満載の話